ある濾過するものの世界の意識と無意識の接点(美しく太った女)

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意識と無意識の接点である

水の世界の入り口の光景の一つです。

ここから続く先にバーバラという

嫉妬や憎悪を濾過する者が住んでいて

言葉の欠片を運ぶ無数のメダカたちが

泳いでいます。

ビジョンなので、詩のような形式に

なっています。

このような光景は、素早く書かないと

消えてしまうので、詩のような形が

向いていると思います。

この光景を見ているのは、「いもりたけとし」です。

稲穂の海で泳ぐあなたが誰に拾われたのか

わたしには知る由もない

冷たい泉の中の赤黒い水路を抜けたわたしは

広い河原に辿り着いた

男たちがわたしを待っていた

差し出された握り飯を食ってわたしは彼らになった

何日か過ぎたある日

綺麗に太った女が河原へ流れ着いた

わたしは男たちがすることを真似ながら

綺麗に太った女を駐在所に運んだ

駐在所のお巡りさんは馴れた様子で

太った女を起こした

わたしはより冷たい泉の中へ

万遍なく美しく太った女に連れていかれた

生まれたての赤子の様に柔らかな女は

わたしのことを

「イモリ君」と呼んだ

わたしはそんな名前じゃないと思ったけれども

それに代わる名前を思い出すことは出来ない

奇妙に美しく太った女と暮らす日々の始まりだった

凍る様に冷たい泉での暮らし方の全てを女から学んだ

そしてわたしは女の子供になった

この世界にいる間

美しく太った不思議な女は

唯一絶対の生きる手がかりとなった

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