冥王星で考える結婚のポイント

個人の業は冥王星のあるハウスで考えることが出来ます。

冥王星を個人レベルで捉えるならば業(ゴウ)です。

不合理に感じられるような運命、宿命みたいなものです。

どんなに素敵な人でも冥王星があるハウスに

何かしら破れ抱えているということになります。

多かれ少なかれ何も背負っていない人はいないので、

結婚相手のそんな部分も受け止めなくては

いけませんよというお話です。

個人が自分の土星の資質をもって判断したことを

責めることは出来ません。

個人が責任を持って行動しようとする時の砦だからです。

しかし、個人の限界を超えたようなところから海王星や

冥王星の影響がやって来るのも事実です。

これらは個人の判断を超えています。

星の影響という科学で確認出来ない表現を借りなくても

人間の力でどうしようもないことは沢山あります。

そういう出来事に遭遇すると壊れてしまうより

仕方がありません。

影響を受けて壊れてしまわずに何かしら生かすためには、

受け止める力が必要になります。

力と言っても個人の資質より、社会的な資質です。

悲劇的な災害でも集団だから生き残る部分が

あるということです。

海王星的なことであれば、人知を超えたことに

対しては有能なリーダーが、既存のやり方を

超えたビジョンを示すしかありません。

それによって個人が構成する社会は新たな解釈を

得て新しい土星のルールを加えていくのです。

このような過程において人間自体が、人知を

超えた力を受け止める存在になっています。

このことについて客観的にならなければ星の

もたらす幸福は一面的なものになります。

どんな世界であっても、どんな生き物や存在であっても

その中に感受点の配置を見出すことは出来ます。

個人もバースチャートを作成するくらいですから、

小宇宙のような存在です。

全て存在に小宇宙は内在するということです。

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その全てを繋いでそれぞれにエネルギーが流入して、

個人になり、あらゆる生き物になり、それぞれの

集団になっていくような風船に息を吹き込む

みたいな部分が冥王星です。

宇宙が定期的に呼吸をしているだけかも知れませんが、

冥王星から流入するものが多過ぎれば破裂します。

限界をさらに超えて膨らめば新世界が開かれる

かも知れません。

しかし、上記2点は、膨らまされる側、

破裂させられる側の視点です。

冥王星側から見れば、出口のない閉ざされた風船です。

もし冥王星という扉が新たな命の流れ入るバルブの

ようなものであるならば、入れ子式に小宇宙は

連鎖していくはずなのですが、そうではありません。

例えれば冥王星は、一生独身というか、誰とも

交わらない、命を産まない存在です。

他の感受点は作用、反作用みたいな相手がいて、

その相互関係が何かしらを生み出す作用を持っています。

少なくとも感受点としての冥王星は、絶対的で

それに対応するものがありません。

(外宇宙から見れば冥王星は入り口です)

もしかしたら、風船全体を相手にしている

可能性も否定出来ません。

そうだとすれば、それがどんなに大きな集団で

あろうと、個人であろうとその作用を受け止める

力次第ということになります。

人知の及ばない働きを個人が逡巡しても致し方

ないものですが、冥王星の働きをあまりにも

矮小化し過ぎるのもどうかと思って書いてみました。

交際相手、結婚相手のどのハウスに冥王星が

あるのかを確認することは大切です。

その冥王星が作り出すアスペクトも確認する

こともお勧めです。

その相手が個人として生存している以上、人知が

及ばないほどではありませんが、普通を超えた部分が

そこにあることを意味しています。

前述の風船の口みたいな部分である冥王星です。

人も小宇宙である以上、冥王星に対応するポイントが

あるということです。

特に結婚となると、そういう部分を含めて

付き合っていくことになります。

冥王星の働きを個人に置き替えれば業だと思います。

アスペクトは、それに向き合う姿勢みたいなものを

読み取ることも可能です。

私たちはそれぞれの意思をもって結婚します。

それは、完結された個人と個人が合意の下に

一緒に生活をすることです。

しかし、ここに大きな見落としがあって

完結された存在はある種の腐敗が始まります。

完結された構造は暴走する蟹座と同じで、

どこまでも飲み込めるものがある限り自分の中に

取り入れていきます。

相手の意思なんて関係ありません。

同質化する見込みがなければ、相手を滅ぼしてでも

自分と同じ状態にしていくのです。

これが結婚生活であるならば、とてもではありませんが、

拒否するでしょう。

そうなることがないように何かしら外部の影響を

受け取る場所が必要になります。

冥王星は強制的に何らかの影響を与えられる

場所として機能しているのです。

個人としては完結されていなくては、自分に

責任が持てません。

なのに完璧に自己完結する状態は、腐敗が始まり

完全な孤独や死を意味します。

食事を摂取するにしても、排泄するにしても

外部と繋がる部分がなくては不可能です。

冥王星は、それを強制的に行うためにあります。

受け止める力が足りなければ、存在自体が

危うくなるような激しい働き方をしますが、

死なずに生きたままで新たに生まれ変わるような

価値を持ち込んで来る役割を担っているのです。

ですから業をただ恐怖として捉える必要はないと思います。

割れ鍋に綴じ蓋ではありませんが、冥王星が作る

亀裂まで共感できる二人であれば、素晴らしい関係性を

構築することが可能です。

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