自分のバースチャートお内容を知ってかえって落ち込む人がいます。
あまりにもそのままで救いがないからです。
偏ったエネルギーのままに任せると、肉体すら年齢と共に
変形していきます。
一見、美人なのに何かしら違和感を感じさせるタイプの人がいれば、
そんなに目鼻立ちが整っていなくてもある種の安心感とも言うべき
相を表す人もいます。
ある状況からの救済は、明らかに後者です。
苦しい状態から、取りあえず楽になりたいというポイントは金星です。
ところが、多くの人は、金星に様々な刺激を与えることで、金星(腎臓)に
負担をかけて喜びというよりも、肉体的な高揚感を感じることに
終始しがちになります。
一番手っ取り早いのは、酔っ払うことかも知れません。
この場合は、肝臓も関わってきます。
ちなみに肝臓を表すのは、木星であり、これが傷むと実行力が鈍ります。
金星に戻りますが、金星を酷使したりして傷めつけることで
喜びを得ても次第に歪になっていきます。
金星は、内なる美と外の美を呼応させることで快適にしてあげる必要があります。
楽しいから何かをするのではなく、自分にあった楽しさを丁寧に
育てていくことで、自然に楽しくなっていくということです。
これはとても地味ですが、無駄なお金や労力は必要ありません。
肉体と霊の関係性で言えば自分という霊に寄って行くことです。
肉体を主体にして気持ち良さを築こうとすることの全てを否定する必要は
ありませんが、そこに頼り過ぎると様々な問題が生まれます。
食べたいけれども痩せたいというのも肉体を中心にした葛藤です。
金星という喜びが肉体に偏ると止めたいけれども止められないという
刺激に対する反応というレベルの葛藤を抱えるのです。
霊を個人の主体にしても、様々な状況がありますから、正しい美というものは
決めつけられませんが、内面の呼びかけに応えてくれる美を見つけ出すことで
金星の状況は変わります。
芸術と言えば大袈裟かも知れませんが、大筋ではそのような括りのものです。
コーヒーカップに描かれたシンプルなデザインでも、答えてくれるならば
それは立派な美です。
自分の金星のサインに限らず12サイン全体を用いても構わないのです。
その方が豊かになりますし、その人がその人である限り、自分の金星サインを
出入り口にしていくのです。
だとすれば、様々な要素を受け取った方がより楽しくなれます。
金星が委縮し過ぎると海王星からのメッセージを受け取ることが出来なくなります。
夢や幻は、私たちが目覚めている時の認識の仕方がそのまま通用しないので
イマジネーションを受け取っても意味は分からないかも知れませんが、
印象は残ります。
そのようなものは少しずつ受け取って変化していけば良いのです。
本当に意味での良い変化は少しずつです。