第1ハウスの支配星が第4ハウスに入って
そこで月と冥王星のコンジャンクションを
形成している場合、生きる力を母親との
密着した関係から得ることになります。
このような人は、次第に年齢を重ねて40歳を超え、
母親が老いて認知症を患っても、そのような母親に
求め続けます。
第1ハウスは生きる力なので、母親との分離が
非常に難しいのです。
例えば、これが第2ハウスの支配星が
どこかのハウスに入って、
そこに月と冥王星のコンジャンクションがあった場合は
かなりの難しさはありますが、
生きる意欲と母親は、分離出来ているので、
まだ自分に対して距離が持てます。
ただし、第2ハウスですから、自分の身体を含めた
財産、能力のコントロールが非常に困難になります。
第2ハウスの表すような自分の能力で稼ぐことが、
非常に難しくなるのです。
どんなに厄介な母親でも、冥王星と月が
絡まなければ、逃げることは可能ですが、
月と冥王星のコンジャンクションになると、
無意識のレベルまで食い込まれていて、
そのハウスの働きのGO、STOPが意識的に
コントロールし辛くなります。
第2ハウスは、収入に関することなのですが、
知性や個別の能力に問題がなくても、
内在する母親問題が暴発していくのです。
たまに、これを悪として、潰そうとか、
消滅させようとする人がいますが、
月と冥王星のコンジャンクションもその人の
一部なので、そのようなアプローチをすると
本人がダメージを受けます。
第1ハウスの支配星のある場所に、
月と冥王星のコンジャンクションが入ってくると
生きる力が混乱して、うつっぽくなりますが、
他のハウスの支配星も、それが入るハウスに
月と冥王星のコンジャンクションがあれば、
その分野がうつっぽくなるのです。
他のハウスは、生存そのものではないので、
回避することである程度やり過ごすことは
出来ますが、本来の意味からすれば、
前向きに取り組み続ける必要はあります。
その人の精神の流れ自体に母なる支配が
及んでいるので、少しずつ、そのハウスの無意識を
意識化して自立していくしかありません。
絶対に無理みたいに感じていることが動き出せば、
他人には普通のことでも、本人的には奇跡のように
感じられるので遣り甲斐はあります。
何のサインなのかも検討が必要です。