月を傷付ける火星

月と火星のスクエアやインコンジャクトを

持っている人は、鬱をある程度の間隔で、

繰り替えし易い傾向があります。

よく確かめてみると、何かしらの天体が

重なってくるタイミングなのです。

火星が月を攻撃するような格好になるのでしょう。

以下、Ａさんの場合です。

鬱が酷くなると、他人から見れば、些細なことで

母親を消してしまいたいとか、

相談されるような人なので

かなり深刻ではあるのですが、

そのような感情を訴えたすぐ後には、

大好きな趣味の話をするのです。

この方は、月と火星のインコンジャクトで、

スクエアほど強烈ではないという見方もありますが、

火星が他の天体と絡んで活性化するタイミングで、

何かしら暴発します。

それが自分に向かうか、他人に向かうかは、

ケースバイケースです。

月は、行動の起点、生存の基盤になるので、

火星にかき乱されることで、傷付くことが

避け難い部分があります。

このようなデリケートな問題は、

サインを無視するわけにはいきません。

この方は、天秤座の月と魚座の火星になります。

自分なりの形を持ちたい月が、魚座という時間の旅に

放り出されるイメージでしょうか。

火星の力で、月が強制的に止むにやまれぬ修行の旅に

出されているのです。

いつ帰られるか分からない望まない旅です。

その辛さを鬱として訴えているのだと思われます。

因みに、天秤座の月と魚座の火星が旅に出た場合は

協調出来るポイントを見出せた時がゴールです。

月と火星のインコンジャクトが現実に

提起して来る問題に対して、協調、和合出来れば

鬱っぽい気分は収まるはずです。

しかし、インコンジャクトは、打算のような

対応は出来ないので、擦り合わせに時間と

労力がかかります。