実は第12ハウスの月は、簡単に幸せになれます。
第12ハウスの月は、世俗的な欲望と切り離されて
いるので、感覚的な幸福感を得るだけであれば、
現実的な手続きは、最小限で済みます。
第12ハウスの月が脆弱で幸福になり難いのは、
常識や世間体に照らし合わせて、その性質上、
本来は不要なはずのものにまで労力を
割かなければならないからです。
第12ハウス自体が、現実的な場所を表しませんし、
具体的に日常に持ち込めば、マイナスイメージな
ものばかりです。
たいていは秘密裏に行われることになります。
秘密は、第12ハウスの月の重要なキーワード
ですが、幸福感自体がそれぞれのものであって、
尚且つ見えないものでる以上、隠す必要すら
ないものです。
この点を理解して割り切り、現実的な手続きとの間に
線引き出来れば、具体的な現実と無関係に幸福感を
得られる第12ハウスの月は、いとも簡単に
幸せになれるのです。
逆に言えば、第12ハウスの月が求めるような環境を
具体的に得ようとすると絶望しかありません。
そもそも第12ハウスは、魂のハウスです。
肉体込みで考えるからこそ、月が難しくなるのです。
身体に入った魂を前提にしている以上、まったく
物質的なものの全てを外して考えることは
出来ませんが、理解して割り切れば、物質的な
後ろ盾がなくても幸せを濃密に感じられるのです。
これはこれで生かしていい気分になった方が
絶対に得です。
物質的な満足は、能力相応に手に入れるしか
ありませんが、このことと混同して考えると
第12ハウスの月が幸福になることは、非常に
難しくなります。
世間的な基準は肉体的な幸福を維持するための
基準で構成されていますし、それを手にいれるのも
大変な努力が必要です。
第12ハウスの月が求めるものを基準に構成された
ものではないのです。
このラインを自分の意思で往復出来るようになれば
美味しいところだけを頂くことが出来ます。
トータルな存在として、他を圧倒するような力は
第12ハウスの月にはないので、そのような
太陽サインを持っている人は、割り切るという
価値はありません。
死に物狂いで現世的な価値を達成し、秘密裏に
月を癒すしかないでしょう。
しかし秘密裏に第12ハウスの月を癒すのは、
実はリスキーです。
客観的に見えている状態の意味を第三者が理解
出来ないままにしておく方が第12ハウスの月に
とって安全性は高くなります。
秘密裏に行われる第12ハウスの月自体が暴走する
リスクも大きくなります。