田中一村を通して考える幸運の卵と濾過するものの世界(16)

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嫉妬や憎悪から生まれる幸運の卵、

その15の続きです。

前回は、エコール・ド・パリの

モイズ・キスリングでした。

今回は、日本画家である田中一村を通して、

濾過するものの世界を観ます。

絵そのものは、検索して下さい。

昔は、飢饉を恐れて雨乞いをしたりする時に

川の淵等に牛の生首を投げ入れたりしていた

こともあります。

水道をひねれば水が出るような現代と比べると

水一つとっても深い感情が人の中で

蠢いていたのです。

川の淵というものは、たいていは上流の方にあって

周囲を木々で囲まれており、どこかしら

神秘的な雰囲気があります。

そのような場所に、重要な財産とも言える牛を殺して

神様に首を捧げるのです。

(馬を使った地域もあります)

このような祭りごとを行う時に、見る光景は

私たちが日常の中で何かを見る時と

まるで異なる色彩の揺れがあるでしょう。

嫉妬や憎悪は、多かれ少なかれ誰の心にもあります。

そのようなものを突き抜けて、自分が

真に求めるものと向き合う時に見える

光景があるはずです。

人が何かと命懸けで向き合う時に、見る光景は

ぼんやりと何かを見ている時とはまるで違います。

画家が真剣に自分の内面と呼応するものを求めて

対象を選び取って、キャンバスに感じたことを

再現しようとする時に、選択する線や色彩は

それぞれの濾過するものの世界に

通じるものかも知れません。

特に田中一村が奄美で描いた作品群は、

彼が無意識に求め続けていた色彩の答えに

限りなく近いのかも知れません。

田中一村の世界を入り口にして、自分自身が

繋がっている濾過するものの世界を

見出せる人も必ずいると思います。

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入り口について補足します。

理性で考えれば、絵画は芸術であり、

鑑賞する対象ですが、それに留まらず、

その絵を見た時に、まるでそのような世界が

どこかにあって探しに行きたくなるような

衝動が走るような絵は入り口かも知れません。

(直接的な意味で奄美に行くということとは違います)

この世界の様々な光景を見たいと思えば

そのように感じる画家の絵を沢山

見てみるしかありません。

画家も自分が目指す境地を求めて、

日々精進していますが、

画家の世界が創作の中で安定して表現されるのは、

創作活動の後期だったりする場合もあるでしょう。

もちろん、人によっては、創作前期のものに

感銘を受けるが、後期のものはピンとこない

場合もあります。

田中一村の亡くなる前に描かれた5作品くらいが

特に、田中一村の魂が住んでいそうな世界に

感じられます。

田中一村の意識と田中一村が目指した世界とを

繋ぐパイプとしてホロスコープのアスペクトを

考えます。

生まれ時間が不明なので、天体が入っている

ハウスは分かりませんが、土星と天王星、海王星の

Tスクエアがあります。

エネルギーの動く順番は、理屈上は、どちらから

回っても良いのですが、田中一村の足跡を

辿ると、まず天王星が土星を否定した

かも知れません。

田中一村は、絵に関しては、神童と言われるような

天賦の才がありましたが、幼い頃に身につけた

南画が古いセンスのように感じたのも

この天王星の影響もあったでしょう。

画壇に背を向けたと言われるのも

土星天王星のスクエアの影響でしょう。

この土星は海王星を否定します。

それまでのイメージの否定です。

海王星が土星よりも外側の天体なので

もう少し事情は複雑ですが、Tスクエアを

単純に考えれば、この海王星は、

天王星の感覚を肯定的に捉え直します。

田中一村が身に付けた南画は、元々を辿れば、

中国の描き方が伝わったものですが、

こなれて日本式になり、田中一村は、

日本画家と紹介されます。

否定の否定は肯定といったような紆余曲折を経て

奄美に答えを見出した田中一村のプロセスは

とてもTスクエア的な試行錯誤かも知れません。

土星、天王星、海王星のコンビネーションなので

どこまでも自分の理想を追及する姿勢を

崩さなかったのかも知れません。

求道的な天体の組み合わせなので、

孤高の画家のような雰囲気がありますが、

このコンビネーションの人は、意外と

生き物が好きだったりします。

田中一村の濾過するものの世界には、絵に

描かれているような鳥たちも沢山いる

のかも知れません。

私たちの意識は、非常に狭く偏っていますが、

それぞれの濾過するものの世界とセットで

考える時に初めて、偏っているからこそ

濾過するものの世界に新しい価値を

持ち帰ることが出来ることが理解出来ます。

田中一村が、奄美を見出したように

誰もが幸運の卵を発見し育てることが

出来るのです。

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