サイン別記事ではありません。
それぞれのハウスに海王星がある根本的な
意味について書いています。
海王星は、あまり好かれないというか
ある種の事件があると海王星の責任に
されるような気の毒なところがありますが、
個人を支えるためのとても重要な天体です。
かなり落ち込んでも鬱にならない、
死にたくなっても本当には死なないための
保護を与える、支えになる天体です。
海王星は現実から見ればファンタジーですから
現実と混同すれば凶です。
しかし、現実は脆すぎます。
人の身体があまりにも脆弱なように、個人を
支える現実は吹けば飛ぶようなものです。
しかし、実際に吹かれて飛んでも人は、
簡単に希望を捨てたりしません。
それはそれぞれに夢、幻想、ファンタジーに
支えられているからです。
逆に個人的なファンタジーとの繋がりがなくて
個人的な実績、資産や現在の能力だけを自分だと
感じている人は損や失敗で簡単に心が折れます。
人類に共通するファンタジーは、あの世ですから
たいていの民族はお葬式をします。
死後の世界というファンタジーがなければ、
現実は弱肉強食の無茶苦茶な世界になるでしょう。
やったもの勝ちです。
個人的なファンタジーは、海王星のあるハウスに
託されています。
第2ハウスに海王星があると、資産が危ういと
考える人がいますが、第2ハウスは個人的な
能力の意味もありますから、そのようなものに
ファンタジーを感じても良いわけです。
第12ハウスもイメージし難いかも知れませんが、
第12ハウスは、現実的な自我が限りなく
薄い世界ですから奉仕的なことにファンタジーを
見出しても良いかも知れません。
後のハウスは、考え易いと思います。
共同で持つファンタジーは民族や国家を支える
ものとして、一部の人に利益を与えたり、また
特定の人に不利益をもたらす場合がありますが、
自分のハウスの海王星は、味方です。
海王星が他の天体とスクエアだったりすると
リア充なんて嘘と思うかも知れませんが、
そのような場合でも海王星は働いています。
こんなファンタジーは嫌いとか、こんなリア充は
嘘っぱちだとか思う気持ちも支えになります。
全ての幻想を剥がされて意識を丸裸にされたら
人は100パーセント発狂します。
海王星の保護なしに個人の意識は保てません。