2つ注意点があります。
一つは、ドラゴンテイルの内容を重視
し過ぎて基本的な天体のサインやアスペクト、
それらのハウス、サビアン度数を度外視
してしまうことです。
落ち込みが激しいほど、ドラゴンテイルの
悪い面が表れ易くなりますが、太陽サインを
中心としたメインの天体が前向きに
働いていれば、ドラゴンテイルはその人を
縁の下から支えてくれるような存在です。
それは先祖代々のパワーを引き出す方法と
リンクするものですらあります。
落ち込むと感謝がなくなっていたり、
感謝出来ない状況に囲まれていたりと
負の連鎖を連続する中に放り込まれます。
その時になる状況が
ですから、基本的に様々なものがある程度
噛み合っていれば、ドラゴンテイルも善です。
完全に良いスパイラルに入れば、人は凄い勢いで
発展しますが、様々な理由でなかなかそのような
状況は訪れません。
良いスパイラルが悪いスパイラルを少し上回る
ことで、少しずつ利益を出している状況です。
しかし、極端に良い状況に傾くこともまた
危険なことです。
善悪のバランスがセットになって現実的な
幸福は形作られています。
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルはセットに
なっていますし、そもそも太陽と月の交点です。
それは新月が太陽と月のコンジャンクション
であることと同じです。
いきなり全てが切り替わるのではなく
様々なグラデーションがあります。
それらを作るのは天体やそのアスペクト、
トランジットや周囲の人との相性の影響です。
もう一つは、ドラゴンテイルが計算上の
感受点であり、生まれ時間が正確である
必要があります。
母親が産婦人科で出産された方であっても
母子手帳へ生まれた時間の正確な記入は
難しい面があります。
お腹から出てすぐ記録を取るかどうかは、
状況や関わった看護師等の段取りもあって
多少の誤差があります。
アセンダントやMC、ドラゴンヘッド、
ドラゴンテイル等は計算上の感受点ですし、
ホロスコープの計算の仕方によっても
少しばかり違いがあります。
そのような理由で、上記のような感受点の
サビアン度数はある程度の幅を持たせて
理解を試みる必要があります。
真剣に悩みがあればあるほど、より詳細は
知りたくなるかも知れませんが、物事は
あまりに接近し過ぎると真実を見落とす
場合があります。
官僚の不祥事も外側から見れば、悪いこと
であると分かるのに組織内にいたら、自殺
する人が出るほど追い込まれたり不正に
手を染めます。
真剣に幸せになりたいからこそ、自分の
感じ方と計算して出したホロスコープの
前後の度数を照らし合わせて感覚的に
確かめる必要があります。
少しでも疑問を感じたら、その結論を
保留する勇気も大切になります。
極端な人は生まれ時間に対して第1子と
第2子の記憶違いを母親がしていた場合や
午前と午後を勘違いしていた人もいます。
ホロスコープを通して詳しく知ろうとすれば
するほど慎重さが求められます。