ヒトリエのwowaka(ヲワカ)さんが
亡くなられたそうです。
３１歳という早過ぎる死です。
３１歳で急性心不全というのは、創作に
根を詰め過ぎたからでしょうか。
生まれ時間は分かりませんが、太陽サイン蠍座に
山羊座の海王星がセクスタイルと蠍座の
冥王星のコンジャンクションのアスペクト
があります。
このようなタイプの人は天才型ですが、感受性が
強過ぎて頑張れば頑張るほど自分を傷付けて
しまうようなところがありますから、とても
繊細と言うか、自分自身が存在すること自体に
敏感になってしまいます。
特に太陽サインに冥王星がコンジャンクション
なので、ヲワカさん自身では説明のつかない衝動に
背中を押されて創作活動をされていたと思います。
蠍座の冥王星が蠍座の太陽に襲いかかって来ると
言ったら変ですが、蠍座の冥王星は極端な言い方を
すれば、その人の自我を一度殺しにきますから
この世代の人は裏切りに敏感なのでは
ないでしょうか。
大なり小なり誰かに自我をえぐられる
世代と言えます。
大雑把に言えば１９８４年から１９９５年に
生まれた人たちです。
そのような冥王星がその人の中心となるべき
太陽サインに覆い被さっているのです。
ヲワカさんの作る曲や詩はそのような
圧力に対する哀しみのように感じられます。
同じ様にそのようなテイスト感じるのが
米津玄師さんです。
米津玄師さんも太陽サインと蠍座の冥王星の
アスペクトがありますが、トラインですから
繊細に見えながら自分自身の目標に対して
堅実に妥協なく前進出来ます。
ヲワカさんが初音ミクに歌わせたのは、
冥王星蠍座の意味する過剰な死と再生の再生の
部分を生身で無い存在に託したように思えます。
コンジャンクションは良くも悪くもその時々で
過剰に働きますから、それに対処するかのように
創作スタイルが変化していったのかも知れません。
米津玄師さんは冥王星の求めて来るものを
金星を通して再生しようとしているという印象が
ありますが、ヲワカさんの早口な歌詞と言うか、
あのようなリズムの刻み方は、土星と天王星の
コンジャンクションが持つある種の正確性を
追及する姿勢から生まれたものだと思います。
渡辺直美さんも冥王星蠍座世代ですが、
冥王星が太陽に直接的に絡まずに、活動の
エネルギー源として利用出来る状態と比較すると
自我そのものに死と再生を直接的に迫って来る
形だったヲワカさんの若過ぎる死は何とも
言えないものがあります。
少なくとも言えることは創作することで冥王星蠍座が
もたらした死の部分を再生させようとしていたように
思えるのです。
ご冥福をお祈りいたします。