無職の専業主婦の年金を半額カットとして
働いている女性との平等性を担保しようとする
案がちらほらと囁かれています。
杉田水脈議員の発言の時も書いたような気が
しますが、最近はどうも人の価値を乱暴に
切断しようとし過ぎる考えがブラック
なものとしてではなく、堂々と表で
語られることが多いような気がします。
占星術的に人はアセンダントからこの世に
飛び込んで来ますが、それは第12ハウスの
魚座的水の世界から第1ハウスへ勇気を持って
生まれてくるということです。
夕焼けを見て奇妙な懐かしさを感じたりするような
気持ちは生まれる前の世界を何となく感じている
のかも知れません。
このようなものと現実に対応するのが第4ハウスの
蟹座的水の世界が表す家庭です。
その後の恋愛運、仕事運、社会運みたいなものは
ここで醸成されると言っても過言ではありません。
そこには様々なタイプの家族が生きています。
その中で無職の専業主婦という切り取り方は
とても乱暴です。
多種多様な事情があって尚且つそれを、それぞれの
人が判断して自分自身の身の振り方を決めています。
一つの生き方だけをピックアップして待遇に
差を付けることは、その人たちへの侵害行為と
同じです。
もし義両親の介護が忙しくて専業主婦を選択せざる
を得ない人はどうなるのか。
そのような人まで働かないから年金財政を
働く女性と不平等な理由で圧迫していると
言えるのでしょうか。
第4ハウスはサイズアップすると国家の運を
作る場所でもあります。
国と言う第4ハウスが苦しいから年金の支払いを
減らさないといけないのは、ちょっとでも新聞を
読むような人ならば誰でも理解していることです。
そのような事情をある特定のタイプの人たちに
押し付けることは、個々の家庭という第4ハウスを
歪な形で捻じ曲げたり、新たな亀裂を作り出して
しまいます。
ましてやその家庭で育つ子供たちの様々な運は
親が作った家庭という第4ハウスの質を
それぞれの第4ハウスに投影し、それが更に
第8ハウスの結婚生活に繋がっていきます。
第8ハウスは結婚だけでなく会社組織を表すような
強力な集団力学が働く場でもあります。
第4ハウスで作られるものがその子供を適切に
満たさない場合はその集団の力に潰される
可能性も高くなります。
「無職の専業主婦の年金カット」という手段が
もたらす様々な影響を考慮して年金制度は
設計してもらいたいものです。