全てが善い運勢になる理由、全てが悪い運勢に
なる理由は同じです。
運勢を考える場合、ほとんどの人は自分の
太陽サインに対してトランジットの天体が
どのような影響を与えるか考えることになります。
本当は太陽以外の感受点もトランジットの天体の
影響を受けています。
約29日で一周するような朔望月の新月が
自分のどこのハウスにあるのか、という視点で
書かれる占い記事はあまり見ません。
本当はこの両方が大切です。
人は考えたり、移動(第3ハウスと第9ハウスの軸)、
したりします。
植物のようにじっとしているだけの存在ではない
と言うです。
様々な影響を受けますが、それらを全て自分の
その時々のテーマに生かすことが出来れば
全てが善い運勢になります。
もし生かせなければ、どんな良い影響であってもい
悪い運勢になります。
特に年単位の進行の新月のテーマを俯瞰的に見ると
恐ろしいくらいそれを中心にして、様々な要素を
扱っている自分に気が付きます。
第1ハウスに新月がある人は自分らしさを
追い求めるために破産することもあります。
月に200万円稼ごうが、300万円稼ごうが
それ以上に使えば足りません。
新月のハウステーマが第2ハウスの人から
考えたらあり得ないことですし無駄遣いです。
このように自分の追い求めるテーマが何なのかで
運勢に対する感じ方やトランジットの天体の
影響の扱い方に対する判断もまったく異なります。
もっと言えば誰と結婚すれば良いのかというものも
同じようになります。
進行の新月が第5ハウスにあるタイプの人は
一緒にクリエイティブな人生を送ってくれる
相手で尚且つ相性が良いことが大切になります。
相性が良いということは惹かれ合うけれども
反発する部分も適度にあり、補い合える長所を
それぞれが持っているということです。
そのような相性でなければ、一緒にそれぞれの
人生のテーマを追及することは出来ません。
世の中は様々な事情で運営されていますから
足り無い部分は自分で補うことが必要です。
運勢に関しても同じで、人生レベルのテーマ
(年単位の進行の新月は約29年)と(1日単位の
進行の新月は、約29日)を前提にして
トランジットの天体たちが提供する材料の
取捨選択をしなければ本当の目標は達成出来ません。
もっと言えば進行の新月のハウステーマは
順番通りに進んでいきます。
これには大きな意味があって、ネイタルのホロス
コープの太陽が魚座で土星が牡羊座のような場合
(意識が逆向きに成長する形態)であっても
ハウステーマは進化しています。
そして何よりも一つ前のハウステーマを前提にして
成長していきます。
この展開と年齢域の天体のサインの関係を
考えて初めて理解出来ることも沢山あります。
そしてそれは当人にとって重要なことです。
例えば土星が牡羊座の場合で、3回目の
年単位のハウステーマが第5ハウスであれば、
新しい趣味、遊び、創作、恋愛に挑戦することを
意味しています。
80歳同士で結婚式を挙げたりすることもある
かも知れません。
アトリエにこもるかも知れません。
ハウステーマが第10ハウスであれば、退職して
から起業するかも知れません。
3回目は極端ですが、2回目のハウステーマに
挑戦する時は、大人ですから人生の選択です。
なぜ、自分がそんな選択に心が惹かれるのか
そしてその判断は正しいのか、意味があるのか
そのような視点で運勢を考えるなら、能動的な面と
受動的な面の両方を考えることで、初めて
立体的に理解出来ます。
人は自分自身が脳内で作り出した空間でしか
イマジネーションを展開出来ません。
空間は立体的なものです。