第12ハウスというと陰気臭いイメージが
あるかも知れませんが、癒されたい人に
とっては居心地の良い空間(ハウス)です。
ハウスは単なる概念ではなく、自分が
アクセス出来る具体的なものや実行可能な
行為をイメージした方が使えます。
(サインは象徴の世界を飛び回る感じで
良いと思います)
リリスは現実的には腐っていくポイントです。
現実的価値から離れようとする意味で
腐敗するいう意味に捉えています。
地上的な価値において健全性を保つポイント
ではありません。
リリスは、それ自体がピンポイントで
第12ハウス的スポットを作り出します。
そんな第12ハウスにリリスがあるタイプの
人は居心地が良く、現実とは離れた様々な
世界にアクセスし易くなります。
そう言った意味で第12ハウスの性質が
更に強くなります。
第12ハウスに限らず特定のハウスが強く
なると何かの拍子にそのハウスに長く
滞在することが多くなったり、意識しなくても
能動的に利用する機会が増えます。
リリスそのものだけを能動的に利用する
ということは考え難いのですが、意識
出来なくても何となく第12ハウス的な
アクションを自分から起こしてみることで
第12ハウスのリリスを味方に出来ます。
リリスは天王星のように積極的に反発する
わけではありません。
何となく嫌だなと感じて避けていくような
感じになります。
その結果そのハウスの性質を避けるような
面が表れ易くなります。
第12ハウス的象意を避けてもそんなに
困らないかも知れませんが、避けるとかえって
捉われるのが人の意識です。
つまり自己逃避出来る空間を第12ハウスに
リリスがない人よりも求めるようになったり
自己逃避的な行動に耽溺し易くなります。
リリスを本能ののように説明する場合が
ありますが、リリスは身体に根差したもの
ではなく、どちらかと言えば魂に属する性質です。
身体が健全だと健康的な魅力がありますが、
現実から浮遊しそうな雰囲気はまた別の
エロスがあります。
この上澄みのようなエロス部分に第12ハウスの
成分が凝縮されるのが第12ハウスにリリスが
ある人です。
自分のこのような資質を嫌うのか、積極的に
見せていくのか、追い求めるのかは、
人それぞれです。
はたまたその資質を他人に濫用されれば
どこかに閉じ込められるような思いを
するかも知れませんし、自分が濫用すれば
意に沿わなくても入院や監禁ということに
なるでしょう。
リリスは実在の天体ではありませんから
それ自体が積極的に働くことはありませんが、
だからこそ自然に寄っていったり離れて
いくことで第12ハウス的価値との相互作用が
発生しますから、ただ第12ハウスにリリスが
あるというだけではなく、自分がどのような
姿勢を取るかは最低でもサインとセットで
考えた方が良いかも知れません。
天体とアスペクトがあれば、その天体のキャラに
乗っかりながらも、その雰囲気を曖昧にするような
形で関わっていきますから、その辺りも併せて
考えると第12ハウスにある自分のリリスに
近い理解が得られます。