ライターはwankoです。
第2ハウスに付いて基本的なことを書いています。
ハウスとは何かを考える 第2ハウス
第2ハウスは主に所有物に関係します。
人間が初めて所有するもの、それは肉体です。
今日では人間の肉体に起こること、あらゆる行為や
欲求はすべて肉体に埋め込まれた遺伝子のなせる技
であると考える傾向があります。
仮に、人間の生命が第2ハウスから始まるのであれば
それもありでしょう。
その場合は遺伝子が人を支配する「主人」であると
認めることになります。
しかし実際には個人の本質的な実体は先ず
第1ハウスから始まります。
それは、遠くからやって来たもの、魂のようなものが
体に宿ったと受け取れる考え方です。
第1ハウスで発生した魂、あるいは個としての意識は
第2ハウスの段階で肉体に捕まります。
魂あるいは生命の実体というべきものは、勝手に
身体と馴染む訳ではありません。
幼児はまず自分の肉体を「自分のものだ」と確認し、
繰り返ししつこく自分に納得させようとします。
はじめは違和感があるものの何度も反復していくうちに
それが当たり前に感じられ、魂だけだった頃を
すっかり忘れてしまうのです。
ぎこちない手足の動きも反復練習で親近感に
変わっていきます。
歩くことも走ることも上手くなり肉体を
使いこなすことに満足します。
第2ハウスの意義は、体という物質性に同調し、
その小窓を通じて世界をみることに慣れることです。
第1ハウスの「個の主張」が、大人になっても
瞬間瞬間に続けられている行為であるように、
この第2ハウスにおける肉体との同一化も、
瞬間瞬間「自分の体」という印象を
反芻することで維持されています。
どんなものも放置していては維持できないように、
第2ハウスの欲張りさを失うことで、地上生活に
おいての物質的地盤は弱体化してしまいます。
分かりやすく言えば、自然食を食べ質素な生活を
心がけたらだんだんとそれにみあうよう収入が
減っていったりするのです。
私たちは、祖先のパッションを第2ハウスで
貰い受けます。
子供が生まれるとき肉体にプログラムされた資質は
先祖の努力の跡です。
両親やその親が作ってきたものであり、そのはるか後ろには
人類共有のものが広がっています。
家系から受け継ぐのは目に見えるお金<や財産だけでなく、
才能といったものも第2ハウスの領域です。
第2ハウスで所有したものによって人生のコースも
選ばれて、遺伝的<な運命となります。
意識的に選ぶものではありません。
生まれや育ちに縛られないためには将来へと続くコースを
意識的に変容させなくてはなりません。
偶数のサインとハウス、あるいは水と地の元素に
関連したサインとハウスは、基本的に同化することと
所有されることに関係し、自由を奪う特質があるのです。