占星術 水星

ライターはwankoです。

水星に付いて基本的なことを書いています。

sponsored link

10天体が表す役割について ②水星

月は、人の個体としての土台を表しています。

しかしその土台を意識できずに生きています。

ここから芽が出て樹木が伸びるように、

個人の可能性が成長していきます。

まず働くのは水星です。

月は深い眠りの中にあると例えるなら、水星は

行為のはじまりを表します。

月の次に公転速度が速い水星は、月よりも長期的で

広い視野の意識のなか、子供が成長する過程を

示しています。

水星の年齢域はおよそ八歳から十五歳。

これは子供が母親の庇護から少し距離をおいて、

家からちょっと離れた小学校や中学校で学校生活を

送る時期と重なります。

この時期、子供は仲の良い友達だけでなく、

気むずかしい先生や意地悪な同級生等雑多な

関わりのなかで、適応力や知恵を身に

付けなくてはなりません。

学校で始まる勉強も、月が示す「好き嫌い」

という感情パターンが形成された直後から

水星の管轄である知性が育成されるので、

月の快・不快がどうしても出てきてしまいます。

算数が嫌いだけど国語は好きとか、球技は

苦手だけど水泳は楽しいとか。

この月が持つ好き嫌いからある程度距離をおかないと

水星の表す知性の標準的発達を妨げます。

かといってあまり離れすぎると、感情を傷つける

ことになり自分を見失いかねません。

はじめに書いたように月はその人が安心できる

地盤、土台ですから、かけ離れた類いの勉強を

することはおすすめしません。

初等教育が子供個人の資質を無視すると発育の落差が生じ、

情緒的不安定さが増すでしょう。

sponsored link

原理的に言うと、水星や次の金星は太陽の周りを回る

軌道を持ち太陽に従属してます。

それに対し月は地球のごく身近にあり地球の周りを回ります。

水星と金星は、月とは違う系列のものなのです。

月は地球の衛星で、水星や金星は惑星という違いもあります。

月の年齢域から水星の年齢域は、連続しているように

見えて実は性質的に落差があります。

水星は太陽という公的な原理の周りを巡り、個々の月の

資質の違いには構っていられないのです。

水星の発達年齢域に、子供は「勉強は感情的な実感を

もとに続けてはいけない」ことを学びます。

感情移入できない教科にもある程度神経を

集中しなくてはなりません。

不得意なことをさせられる間はまるで気力が無くなり、

好きなことになると生き生きしていたと、誰しも

心当たりがあるのでは?

月が無反応で水星だけが働いてる時は、実感のない

よそよそしい無味乾燥なことをしている惨めな

気分になり、得意な事を学んでいるときは、

月の示す「快」の感覚が染み込んできて

気持ちとして実感できるのです。

そんな月の反応に振り回され過ぎると

水星は発達しません。

水星をより発達させるには、感情的な実感

という月のリアクションを一度切り離し、

なじめない無機的な行為のなかで後から

少しずつ月の実感がついてくるというのを

繰り返すしかありません。

つまり月は「考えずに感じることに委ねる」

ことで理解でき、水星は「感じることを一旦脇に

おいて考える」ことで発達してくるのです。

ただし、月という土台の上で発達する水星は、

その働きが大きくなればなるほど月の実感から

分離しなくてはならず、知性は強くなっても

情感を損ないやすくなるのです。

水星が支配するサインは双子座と乙女座です。

双子座は子供の適応力と知性の拡大、乙女座は

実用的な能力や職能に関係します。

水星期に形成された水星の鋳型は終生なかなか

変わるものではありません。

子供時代の八歳から十五歳位までに獲得したやり方が

大人になってもそのまま続きます。

調べものをするとき、ある子供は自分の中で

思考を巡らし、ある子供は本をひもとき、ある子供は

身近な大人に尋ねてみるのです。

水星がホロスコープの中で優位なら利発で工夫に

長けた人になり、生活手段においても細かく

努力するでしょう。

水星はすぐさま何かを模倣しますが、月のような

実感を伴うことなく情報処理するので、印象としては

底が浅く、記憶が消えるのも速いのです。

水星はまた、言語能力とコミュニケーションも意味します。

ここで言うコミュニケーションは実感のない言葉の上での

意思疏通を示していると考えてください。

水星がアスペクトを持つ天体は、その天体が意味する

分野で水星の発達に貢献しています。

例えば土星が水星とアスペクトを作ると歴史や

権威(土星)への知的好奇心水星)という表れ方をします。

アスペクトの数が多ければ表現力は多彩になります。

もし水星が多くの天体とアスペクトを作れば水星の能力に

バラエティーが加わり、いろんな角度から物事を

考えるでしょう。

水星のアスペクトがひとつなら、限られた分野に関心を

持ち続けるでしょう。

ノーアスペクトなら水星はさらに発達しますが、感情を

伴う表現が苦手になるかとても人工的になるでしょう。

sponsored link
コメントの入力は終了しました。
error: Content is protected !!