と言う記事に第11ハウスの土星の蠍座的側面に
ついて書きましたが、純粋に占星術的な側面から
掘り下げる記事です。
土星は、滞在するハウスのテーマに関して
ゆっくりとその人の成長を促します。
その際には何らかの制限が伴うことが多く
息苦しい状態になりがちですが、本当に苦手であり
克服すべきテーマだからこそ制限を通して
守ってくれているのです。
このような土星が第11ハウスを守り育ててくれると
友人関係をとても真面目に考えるタイプの人になります。
それと同時に第11ハウスの象意である未来に対して
妄想したりせずに着実に取り組む姿勢を持っています。
結果的に生まれ育った環境に縛られずに丁寧に自分を
見詰めながら本来の自分に相応しい人生を歩みます。
このように書くとかなりに綺麗に聞こえますが、
このような姿勢の背景には家庭環境で得られなかった
愛情を友人関係で補うという切実な心理があります。
理由はともあれ寂しい家庭環境で育つと過剰に
友人関係に心理的な補償を求める行動パターンです。
このような行動パターンから作り出される友人関係に
家庭的な愛情を投影することは愛情に関する相性を
太陽星座や月星座、若しくは金星星座や火星星座で
判断せずに同士的相性の出易い太陽と土星の
組み合わせでパートナーを選択するようなことを
行ってしまいがちです。
第11ハウスの土星のこのような愛情の求め方は、やはり
心に傷を持ったタイプの人を引き寄せてしまい易く
疑似家族的関係を作り出し易いでしょう。
そう言った意味で第11ハウスの土星は愛を深く求める
という側面は蠍座的ですし、その結果、疑似家族的友情を
作り出すという側面は蟹座的とも言えます。
ただ第11ハウスは、第11ハウスですからそのニーズに
関して単なる愛情に対する飢餓感と捉えてはいけないと
考えます。
やはり未来(第11ハウス)を着実に育てる(土星)ですから
その人がどのような方向性で自分を伸ばしていこうと
しているのかという点を単純に考えても、その第11ハウス
の土星のアスペクトやサイン(星座)を通してその影響が
そのように広がっているのかはホロスコープによって
それぞれ異なるでしょう。