大東駿介さんの貧しかった頃のお話の中で
母親が蒸発したとあったのでドラゴンヘッドと
ドラゴンテイルを結ぶノード軸と月がスクエア
かなと思ったのですが、大東駿介さんの月は
牡羊座でドラゴンヘッドは牡牛座なので
スクエアになることはありません。
生まれ時間が分からないのでノード軸から先に
見たのですが、それどころかノード軸の
ドラゴンテイルが冥王星とコンジャンクションです。
これは苦労が才能を開花させるアスペクトです。
もちろん、ノード軸の一端を冥王星がコンジャン
クションすることは良いことばかりではなく
厳しい状況(母親的要素も含む)を通して得た力は
慢心したり自分自身のためだけに使うと
子供時代の再来のような災難に再び襲われます。
大東駿介さんは、両親ともいなくなってしまった
ということを考えると第4ハウスにこの
コンジャンクションが出来ているかも知れません。
性的な関係に惹かれ易いアスペクトですから
そのような間違いだけは、絶対に避けないと
冥王星の極端な性質の負の部分が再び働きます。
リリスは双子座なので頭の回転はとても早いですが、
道徳的な部分を超え易い性質もありますから
今の成功された状況を大切に守って欲しいです。
双子座にはキロンもありますから、なかなか
物事を楽しめない側面もあるはずです。
双子座は、第3ハウスの基本星座ですから
引きこもってしまったこともあると思うのですが、
それくらい慎重な姿勢が残っていた方が、冥王星と
ドラゴンテイルのコンジャンクションの負の部分は
働き難くなります。
もちろん、引きこもることが良いという意味ではなく
双子座にキロンがあることで自然と自己中心的に
なり難いという意味です。
これを何かの拍子に安心して欲望(リリス双子座)を
満たすことに目覚めると冥王星とドラゴンテイルの
コンジャンクションの悪い面が再び噴出します。
大東駿介さんのように子供時代に苦労された人が
成功することは大変ですし凄いことですから
手に入れた幸せを絶対に大切にして欲しいです。
占星術的視点でアプローチしているのは、その人の
神話的な部分とも言えます。
神話的な部分はイマジネーションで成り立っています。
子供時代に同じ辛い体験をしても受け止め方は
違いますし、その結果その後の選択もまるで
異なってきます。
つかんだ幸運を維持出来る人はその人なりの
イマジネーションを失わない人です。
感謝という言葉を使っても良いのですが、そのような
言葉を使うとイマジネーションの中にある残酷さや
醜さを排除して薄っぺらくしてしまいその人独特の
感動を色褪せたものにしてしまうかも知れません。
大変な子供時代を生かすホロスコープは他にも
あります。
それらを生かす共通したコツは、自分の中の神話を
大切にすることです。
自分にしか分からないイマジネーションを失わない
ようにすることです。
イマジネーションが「無」になった時に手に入れた
世界は崩壊します。