という記事が思っていたよりも読んで頂けたので
その続編です。
上記リンク記事を何故ハウス別記事にしなかった
かと言うと、理由は二つあります。
理由その1
一つは自立のポイントは、太陽や土星もあります。
この二つは社会生活の中である程度クオリティが
求められる部分ですが、天王星がカバーする
部分は、決して無駄とは言いませんが
本人の象徴的な部分(ライオンのたてがみ、
江戸時代後期の武士の刀、自動車やバイクの
300キロの速度計等々)みたいなもので
極端に目立たせるとトラブルにもなります。
やり切れれば満足感はかなり高いけれども
無理して実行する価値があるかどうかは
状況次第というところがあるからです。
理由その2
もう一つの理由は、その人が無理すべきか、
頑張るべきかの本当の判断ポイントは
月やアセンダントのコンディションと
関係があるからです。
後半で例を一つあげますが、どんなに満足度が
高くなる努力であっても月やアセンダントに
大きな負担がかかる場合は、決して無理
すべきではありません。
ハウスの絡みによっては重大な健康被害や
取り返しのつかないトラブルになります。
月やアセンダントに負担がかからない場合は、
せっかくのチャンスですからトランジットや
ソーラーアークで問題のないタイミングで
あれば頑張るべきでしょう。
鈴木杏樹さんがかなりがっかりされている
ようですが、それが社交辞令的なものではなく
本音であれば、アセンダントや月に負担が
重かった恋愛ということでしょう。
何故、アセンダントや月が重要なのか。
その人が生きることにどれくらい困難を
抱えているかは外側からは分かりません。
大なり小なり何かしら背負っているものが
あるのが人生ですが、途方もなく不利な
要素を抱えていても生き残らないと
いけません。
義務で生き残るのではなく、せっかく生まれて
来たのだから生まれて来て良かったと思える
結末を迎えられたら良いよね、という意味です。
ホロスコープを通して自分がどのような負担を
抱えているのか知ることが出来れば、その理由が
理解出来て楽になれる場合があります。
もちろん、これにはタイミングがあって生きることが
辛いと最も感じている時に理由を知ることで楽に
なることが適切な場合もあれば、乗り越えてから
救われた方が良い場合もあります。
このようなタイミングには天の計らいのようなものが
あって早々意のままになるものではありませんが、
守られていると信じて生きることは大切です。
楽になりますし、何よりも同じ努力であっても
報われ易くなります。
生き辛さを解決するために占星術を利用する場合、
どうしてもと言うか、可能な限り正確に知りたいのは
月やアセンダントに関する情報です。
生き辛さというものは、個人の主観であって、
事件や事故でもない限り客観的条件では
ありません。
本当は何らかの客観的な条件はあるのですが、
事件や事故以外が作り出す生き辛さは本人自身も
その原因はなかなか分かりません。
月やアセンダントに関するものは本人自身が
無自覚な部分(天体や感受点)だからこそ
どうして苦しいのか自分でも分かりません。
言い方を変えれば月やアセンダントの状態から
考えていけば、自分を助けることが出来ます。
無理すべきか、頑張るべきか正しく判断する方法の例
月と冥王星のハードアスペクトや第12ハウスの月等は
けっこう書いているので、アセンダントの例に付いて
書きます。
例えばアセンダントに土星が165度の場合です。
このようなアスペクトを端的に言えば、普通に
生きるのは不利です。
見えない鎖で繋がれています。
監視されたり自由を奪われたり何らかの理由で
不当な状態に置かれています。
165度は第6ハウスハウス若しくは
第7ハウスで発生します。
第6ハウスの場合
土星が第6ハウスにあれば健康問題が原因に
なっている可能性があります。
第7ハウスの場合
第7ハウスにあればパートナーが原因になります。
人間関係にも慎重になるべきでしょう。
12ハウス別、支配星としての土星の影響
そして土星が支配星として働くハウスもその大きな
原因になります。
土星は山羊座の支配星ですから、山羊座のハウスが
原因になります。
山羊座のハウスが
第1ハウスであれば、
健康問題や容姿に対するコンプレックス。
第2ハウスであれば
経済的困難。
第3ハウスであれば
コミュニケーション問題。
第4ハウスであれば
家庭における躾の厳しさ、虐待を視野に入れます。
第5ハウスであれば
上手く愛せないことを考えます。
何が理由でしょうか。
第6ハウスであれば
健康問題やそれに伴う職業に関する問題を考えます。
第7ハウスであれば
パートナーが抱えている問題がもたらす影響や
人間関係に関する問題。
第8ハウスであれば
深い人間関係における問題とそこから
派生する結婚生活に影響する内容。
第9ハウスであれば
抑圧されたことから出来上がる偏った思想。
第10ハウスであれば
低い自己評価から生まれるマウント気質と
それを満たすための社会的地位への憧れ。
第11ハウスであれば
過度な愛情に対する期待を友情関係に求める問題。
パートナーに向かないタイプの人に愛情を期待
しがちです。
友情と愛情の混同が原因です。
第12ハウスであれば、
謎の執着心が危険な宗教へと導く可能性があります。
最終的な判断(2ポイント)
1、アセンダントと天王星がコンジャンクションや
スクエア、オポジションを作っている場合は、
無理は禁物です。
特にコンジャンクションの人は無理は止めましょう。
コンジャンクションは同じサイン(星座)の性質を
強調して取り出すので問題が鮮明に表れます。
分かり易く言うとろくな事になりません。
2、土星と同じハウスに天王星がある場合も
無理は止めましょう。
頑張ることでハウス別的トラブルとは別に
経済的な問題が生じる傾向があります。
こだわり過ぎて浪費するという意味です。
まとめ
月は気持ちです。
気持ちが空っぽになればやる気はなくなります。
これはこれでかなり問題ですが、気持ちは
やり方次第であげられます。
憂さ晴らし各種や休むことです。
アセンダントは命です。
この感受点のダイナミズムが失われるということは
現実的に死ぬということです。
命が尽きるということです。
まとめのまとめ
何故生きることが大変なのか理解するタイミングも
神のみぞ知るです。
どうしても何かつかみたい人は生まれ時間が
分からなくても仮説を立てて修正していって下さい。
真剣に考えれば仮に間違っていても絶対に何割かは
楽になれます。