自分のホロスコープをみている人でも
第11ハウスを積極的に利用している人は
案外少ないのではないでしょうか。
一般的には友人関係や未来の展望みたいな
書かれ方をされる第11ハウスには、
第10ハウスを起点にした第2ハウスとして
社会的な人脈等から派生する金運や才能に
関する読み方が出来ます。
第2ハウスが第1ハウスが表す個人の資質に
基づく能力やその能力から生まれる金運
だとすれば、第10ハウスの社会的な立場を
ベースにした金運です。
個人の能力は潜在的に持っていてもお金には
なりません。
第10ハウスの社会的な立場は現状に応じて
金運は変化します。
そして社会的な立場はいかに応用するかで
いくらでもレバレッジが利く可能性があります。
純粋にネイタルのホロスコープで考える場合は
全ては可能性ですが、実際に社会で働いている場合は
現実の自分とホロスコープを照らし合わせることで
理解し易いものになるかも知れません。
第11ハウスに天体や感受点が多くある第11ハウス
タイプの人は、このような観点で自分のことを
理解するとかなり身に迫って来るものがある
かも知れません。
例えば杏さんは第11ハウスに土星やジュノーが
ある可能性がありますが、このような第11ハウスで
あれば第11ハウスの愛を求める側面が強くなる
可能性があります。
第11ハウスに土星がある場合は愛情を求める強さと
金運が両立し難いところがあります。
杏さんは第11ハウスに土星があればジュノーもある
可能性が高くこのような場合は、愛情を求める方が
内容的にフォローしています。
お金を求める気持ちと貯蓄は相通じる部分が
ありますからシーソーのようなバランスに
なり易く注意が必要になります。
お金と愛情の程よいバランスがあるという意味です。
第11ハウスに天体も小惑星も感受点も何もない
場合は、第11ハウスのサイン(星座)や支配星の
アスペクト等から第11ハウスの金運を活性化
させる方法を考えます。
第11ハウスのサイン(星座)が表す前提は大切です。
その上で支配星を通してどのように金運を
盛り上げるかを考えます。
第11ハウスは友人関係や未来のビジョンですから
意識を一定の方向に縛る天体や感受点が無い方が
自由度が高いという言い方も出来ます。
その気になれば友人は増やせますし、ビジョンは
いくらでも拡大出来ます。
第11ハウスの支配星が作り出す中間度数で
良いもの(自分が積極的にエネルギーを注ぎたいもの)
があればそのサイン(星座)の度数をラッキーポイント
として積極的に使うことで金運は膨らみます。
いくらでも膨らむと言いたいところですが、
その資質、能力、エネルギーに応じたものに
なりますから、やはりそれなりに具体的な
内容に落ち着きます。
しかし大切なポイントは、どのように扱えば
金運が向上するのかという流れを抑えることです。
社会的な立場から生まれる金運は人間関係や
立場を利用(悪く言えば既得権益)にレバレッジを
かけるような側面があります。
より安定させるためにはやはり第2ハウス(能力)、
第6ハウス(職種、健康状態)からの第10ハウス
(社会的な立場)という軸となる部分を常にケア
していく必要があります