生き辛い人が自分に必要なパートナーに出会う
方法に付いて書いています。
月星座タイプの人が自分に必要なパートナーに
出会う方法とも言えます。
そもそもの問題として月星座タイプの人とは
どんな人なのかを改めて書きます。
占星術的には基本的なキャラクターは、
太陽星座と月星座の組み合わせで考えます。
しかし実際はどちらかの性質に寄ってしまう
傾向があります。
人は気持ちの生き物ですから時と場合で
そのバランスは変化しますが、そのような
常識的な変化を差し引いても月星座寄りに
生きている人を月星座タイプの人と呼んでいます。
本来は太陽星座で自分自身の様々な要素を
投合するところを何らかの理由でそもそもの
始まり部分である月星座の性質や価値に多めの
バランスで生きているとどうしても上手く
自分を統合することが難しくなります。
それは月星座の性質はほとんど無意識ですから
他の要素が上手くまとまらないまま人格の中心に
勝手にはみ出て来るのです。
これでは物事が計画通りにいくことはありませんし
気分によってどうしても行えることとなかなか
上手く出来ない日が発生してしまいます。
ある意味自然に近い状態とも言えますが、社会は
自然のままでいることは許しません。
そうは言っても月星座タイプの人が自然を無理に
抑え込もうとするとそれだけで労力が必要ですし、
そのことにエネルギーを奪われて必要な役割を
果たす前に既に疲れている場合もあります。
第8ハウスで生まれ変わる必要があるのは
このような月星座タイプの人です。
虐待や何らかのトラブルで生き辛くなった結果
上手く太陽星座が働いていない状況が続き
様々なキャラクターの要素を上手く統合出来ない
太陽星座を第8ハウスを通してもう一度
生まれ変わらせるのです。
第8ハウスの利用は人格の責任を放棄した状態
ではなく相応しい出会いと信頼を通して
人格を統合する手段を学び直すとも言えます。
誰も愛さずにどうすれば良いかを自分で考えずに
誰かのアドバイスに従うだけであれば、それは
再統合(第8ハウスを通しての生まれ変わり)には
なりません。
もちろんどうしても自分自身を自分で保つことが
無理と感じる場合は専門家の心と知識を借りる
治療という選択も当然あります。
適切な例えになるかどうか分かりませんが、
出来れば自分の様々なキャラクターの要素を
自分で組み立てる方法を自分学びながら
壊れる度に何度でも組み立て直すことで
少ない時間で自分を保つことが出来るようになる
ことの方が人生の自由度は上がるかも知れません。
月星座タイプの人は、何らかの事情で自分自身の
キャラクターの性質をまとめる方法を育てる
機会がなかったとも言えるからです。
太陽星座の性質はかなり試行錯誤しなければ
育たないものです。
月星座タイプの人は、その機会が無かったか
必要に対して十分ではなかったかの理由で
仕方なく月星座の性質だけでやっているとも
言えます。
月星座タイプの人も普通に生きている限り
形としては統合されているように見えます。
しかしその統合の仕方は、自分自身の様々な
キャラクター(占星術的には天体や感受点)に
個別にスポットライトを与えるようなやり方です。
スポットライトを当てると言っても全ての要素を
同時に照らすのではなくその都度、個別にです。
しかもそれを月(星座)が行いますから客観的な
状況に合わせるよりも情緒的なニーズに沿って
行いますから社会生活の中で不都合が発生
し易くなります。
それでも無理に頑張れば鬱になるでしょう。
月星座(心と体)を捻じ曲げるからです。
第8ハウスを利用して自分なりに自分を統合する
方法を試行錯誤する機会を持てれば良いのですが
これは一夕一朝で出来ることではありません。
相手も必要ですし時間もかかります。
以前書いた記事でネイタルのホロスコープの
天体や感受点は運命の結論ではなく扉であると
書きました。
根本的にはそれと同じ意味合いになりますが、
天体や感受点それぞれの性質を把握して役割や
ニーズを認識してそれぞれを意識的に扱って
あげることで第8ハウスを利用した生まれ変わりの
作用を代替する事が出来ます。
自分で自分を受け止めることは結論的としては
かなり難しく結局は天体や感受点を一つずつしか
扱えませんが、取りあえずホロスコープを通して
全体像(全ての天体や感受点)を知っていますから
自分で統合された視点に戻ることが出来ます。
パートナーがいればどのような状態であっても
一つ一つの要素ではなく全体を見てくれますが
いない場合は取りあえず自分自身で把握する
ことが良い方法です。
知っていれば戻れます。
知っていることと出来ることの違いはありますが、
まだ統合されずに月星座の性質から一つ一つしか
スポットライトを当てられなくても自分自身が
必要とする要素のキャラクターまで順番に
光を当てていけば呼び出せます。
これは慌てずに丁寧に行えば自分なりに対応出来る
ことを意味しています。
ある程度は自分で自分自身をコントロール出来なければ
パートナーと上手くいくことは不可能です。
パートナーは医者ではありません。
先ずは自分自身で自分を仮の再統合をすることが
ポイントになります。