母親から生きる力を奪われるアスペクト(相性)

この記事には、前提条件があります。

このような記事を書くときは、どの程度書くべきなのか

悩むのですが、あまり薄めて書いても伝わりませんし

そこだけを強調し過ぎると誤解を招きます。

ただ控え目に言っても母親に限定したMCと土星の

コンジャンクションの相性は、子供の命を抜き取ります。

アセンダントとMCは、サイン(星座)的にスクエアの性質を

帯びる理由は、第1ハウスと第10ハウスの基本星座の

関係も大きいですが、そもそもの問題として個人の

社会化の過程(第1ハウスから第10ハウス)は幼稚な要素や

思い込みを少しずつ排除して地域社会に役立つ人格に成長

していくプロセスです。

母親との土星の相性によってそこが強く規制される行為を

赤ちゃん時代の頃からやってしまうと、個人そのものが

育つ時間が排除され過ぎてしまいます。

(土星のきつさは、母親によって異なります。)

草木の剪定は伸び過ぎた部分を整えるために行いますが

伸びていないのに切り詰められて枯れて死ぬようなものです。

このような相性に月と冥王星のハードアスペクトがあったりすると

客観的な状況は別にしてその子供の内面は地獄でしょう。

結論を先に書くと母親の土星が自分自身のMCに

ハードアスペクトがあるタイプの人は、母親の業を

背負い込みます。

記事タイトルと完全に同じ意味になるのは、自分自身のMCと

母親の土星がコンジャンクションになる相性です。

その中身や程度は、必ずホロスコープ全体を読んで下さい。

母親の願望に基づく要望(子供のニーズは無視)や愚痴等

本来ならば母親自身が長期的に取り組むべきテーマを

子供に取り組ませます。

このアスペクトは、子供が母親に愛されたいために

素直に従っている間は、親孝行なアスペクトと言えます。

一口にハードアスペクトと言ってもスクエアやオポジションは

束縛に感じられるでしょう。

スクエアは、時折、大喧嘩すれば済むかも知れませんが、

オポジションは、見張られているような感じや実際に

行動面も細かく規制される傾向があります。

分かり難いのは、コンジャンクションです。

子供にとっては、自分自身のMC(社会的な立場)ですから

母親のからの縛り(土星的価値)を「そうかも」と感じる

部分もあります。

しかし占星術的に当たり前のことですがMCは、アセンダント

(生きる意欲、生きる姿勢、生きるためのエネルギーの噴出口)と

スクエアです。

つまり幼い頃からMC(社会的な顔)に注意を向ける状況は、

かなり地獄です。

MCは、その人の存在から限りなく生臭い部分を抜いて

社会に対して綺麗に商品化した状態です。

母親と子供の両方の立場を肯定すれば母親の躾は、正しい

けれども、子供は母親に受け入れてもらうために命そのものを

捨てるような生き方を強いられます。

幼児の頃から自分自身を商品化する態度で生きるのです。

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そんな愛なら必要無いという行動を起こすことが出来なければ

20歳になる前に命のエネルギーは出なくなっていくでしょう。

生きるためのエネルギーが否定されたままで、本当の元気は

まったく出ない状態なのに学校生活や就職活動くらいまで

それなりの成果を母親に求められるのです。

母親が子供に構えば構うほど子供の成長と共に生きる力を

奪っていきながら成果を求めます。

逆に子供を省みない母親であれば助かります。

総合的な判断には、もちろん他のアスペクトも大切ですが、

このような状態は子供の命を先細りさせますから、外から

生きるための力を取り入れることが出来ない子供は

自殺する場合もあります。

このようなアスペクトを持つ子供は、母親の愛に背くしか

本当の意味で生き残る道はありません。

母親にとって自分の土星は、生きるためのルールですから

子供が従わなければ絶対的に悪です。

このアスペクトをスピリチュアルな視点で見ればいくつかの

意味があります。

母親から生きる力を奪われる子供に業があり、完全に無抵抗で

洗脳されるような状態でこの相性を持つことで業の支払いを

するという側面です。

子供にとって生きる力に奴隷のように手枷、足枷付けられて

赤ちゃん時代から成長しなければならないわけです。

自立心がある子供ほど何とかしないと「生きていけない」と

感じますが、何が原因でそうなっているのか分かりません。

この謎が解けずに検討違いな相手に対して暴言や暴力を

働くような場合もあります。

かと言って母親が敵かと言えば、そうでもないでしょう。

確かに自分自身の命を絞り上げる部分、真綿で首を締めるような

部分があったとしても太陽や月ベースで相性が良い場合もあります。

このようなタイプの人は、この点に気が付いたら母親から

離れて生きる力の使い方を試行錯誤しながら学ぶしかありません。

これは母親との相性次第では長い道のりです。

生まれたときから「生きるな」と言われ続けて、それが

無意識に染み付いています。

生き残るためにそれを無意識から払拭しなければならないのです。

それは途轍もなく難しいことです。

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