これは、ちょっと不思議な幸福です。
現実の楽しみや幸福が薄らいでいるような時に
遠くから聞こえる声のようであったり、
気が付くと温かくふわっととした空気感で
側にいるような、時には、包まれるような
感じです。
元気であれば、気が付かなかったり、
気味悪く思ったりするかも知れませんが、
リリスは、自分が失った幻想であり、チャンスがあれば
取り返そうとするものです。
第５ハウスリリスの不倫は、第１２ハウスの金星よりも
不倫確率が高いような気がする配置ですが、幻想は、
接点を持つとまったく別のエネルギーが流れ入ってきます。
これをどのように本人自身が評価するかは、それぞれの
個性でしょう。
これを客観的に言えば、自分自身が現実的に生きるために、
切り捨てた幻です。
あなたを思って遠くで泣いているような存在です。
遠くからあなたのことを呼んでいます。
幾つかの心理的な条件が重なると
自分自身も、探しに行きたくなるような
存在でもあるのです。
現実的ではありませんが、リリスとの交流は
微妙な幸福でありながら、最後のギリギリのところで
優しさや温もりの「感覚」を与えてくれる不思議なものです。
時と場合によっては、かなりの助けになります。
これは、不倫の肯定ではなく、どのように形にするかどうかとは、
また別問題です。
意見が分かれるところだと思いますが、リリスは活かせると
考えています。
人によっては、実在する対象のように思えて探し求める人も
いますが、リリス的には、幻想ですから、自分のイメージの
収集という形に落ち着くことが出来れば、リリスと交流し易く
なりますし、リリス的幸福の情熱が現実の生活を支えることも
出来ます。
リリスがどこのハウスにあるかで、関係性やアプローチは、
変わりますし、それを太陽、月、土星(キャラクターの柱)が、
どのように評価するかも人それぞれです。