心を楽にする月の器を増やす

自分の感じ方を誰かに理解して欲しいと思うことは、

残念ながら難しいかも知れません。

自分にとって大切な相手だと思うからこそ、分かって

欲しいと願う心情は理解出来るのですが、そもそも

求めている相手が同じ視点で物事を見ているのであれば、

そんなに悩むことも苦しむこともありません。

難しいのは、親子で特に母と娘です。

理解し合うのは、難しいのに、情緒面は頭で考えるよりも、

はるかに繋がっています。

無視出来ないからこそ苦しいのです。

母と子供は、一つの月を分け合うように繋がっているのに

特に母と娘は密着していて、情緒的に切り離して存在する

こと自体が基本的に無理と言って良いかも知れません。

理解したり、されるということは、かなりの能力に

落差がないと難しいです。

能力よりも資質自体が異なるという意味での落差も必要です。

では、苦しい時に自分の月をどうやって育てていけば

良いのか。

少なくともどうしたら気持ちが楽になれるのか。

月は小さ過ぎて自分の太陽サインですら、その全てを

一度に受け止めることは出来ません。

ましてや他の天体と月がハードアスペクトを形成していたら、

より葛藤は大きくなります。

特に母と娘の関係が苦しくなるのは、同性であるが故に娘を

自分の延長、若しくは鏡(オポジション)のように扱うからです。

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その鏡に映そうとする姿は、実際の母親ではありません。

往々にして母親の内奥に潜む生への憎しみや恨み、

その反動が描く理想であったりするものです。

相手が子供だからこそ遠慮なく真実を映し出します。

比喩として鏡と表現していますが、ゴミ箱と言っても

同じことです。

しかし、子供の月は鏡でもゴミ箱でもありません。

魂と肉体を繋ぐ接点です。

太陽の理想を受け止める器です。

自分の可能性を開く最初の扉です。

人間関係ならば父親を受け止める母親であり、

夫を受け止める妻です。

妻の気持ちは夫の理想の動機です。

その理想に流れ入るエネルギーです。

そんな大切な月を楽にしてあげるには、自分の月を

見えるようにしてあげることです。

月のサインやその度数によって適切な月の器は

異なりますが、そこに自分の気持ちを自由に注ぎ込んで、

見て、触って、自分を確かめれば、

自分が自分の理解者になることが出来ます。

「月のサインやその度数によって適切な月の器は

異なりますが、そこに自分の気持ちを

自由に注ぎ込んで、見て、触って、

自分を確かめれば、自分が自分の理解者に

なることが出来ます。」と書きましたが、

これは、月を増やすということです。

私たちの気持ちが安定するためには、月が作り出す

イメージが一つでは、月の公転周期と同じで、非常に

せわしなく、月が移動するたびに、私たちの気持ちの

重心も揺れ続けます。

これは、サイン別の性質やハウス別の脆弱さとは、

別問題で、月そのものの構造的欠陥です。

気持ちを安定させるためには、せめて3つの

受け皿(趣味や愛着の対象等)を持つべきです。

一つは、純粋に趣味で良いかも知れません。

金星を通して楽しめるような趣味です。

もう一つは、植物を育てることが良いです。

枯らさずにちゃんと気を配って育てるのです。

植物自体に人の体を包むエネルギーを調律する力が

ありますが、そのような利益よりも、ちゃんと

育ててあげようとすることで、人の気持ちが

整うことの方が良い影響をもたらします。

植物は、気を配らなければすぐに駄目にしてしまいます。

この「気」が大切です。

そして最後に、祈ることが大切です。

何も宗教である必要はありません。

それどころか個人的な祈りですから、教でない方が

良いかも知れません。

私たちの豊かさを支えている要素は多過ぎて

感謝する対象に困ることはありません。

その中の感謝し易いものだけでも良いので

日々感謝すると、善いエネルギーが反射して

返ってきます。

こんなささやかな月の器を3つ作り出して、

育てるだけでも、気持ちはかなり安定するものです。

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