他人のお仕着せではない個人的な救済と出会う第12ハウスの使い方

死にたいと思う人たちの中には、肉体を消滅させたいのではなく、

黄昏時のような気分が好きという人たちがいます。

どんな気分が好きかは、人それぞれですが、肯定され易い感情と

そうでないものがあります。

そして忘れてはならないのは、人は自分自身が好む気持ちを

分かち合いたいのです。

公然と活躍されているミュージシャンの好みであっても、

誰々が好きと言い難い場合もあります。

音楽だけではありません。

本、漫画、映画、食べ物でも、好きな物を打ち明けることが

難しい場合もあります。

真にに好きなことを隠し通す場合だってあります。

ましてやマイナス感情が色濃く反映された好みは、批判を恐れて

更に他人と分かち合うことが難しくなります。

それでも、人は、誰かと分かち合いたいものなのです。

大切なことは、そういう心情に対して自覚的であることです。

なぜなら、無自覚であればコントロール出来ない局面に

遭遇し易くなるからです。

無自覚な欲望を悪意ある人が狙う様々な仕組みもあります。

誰だも願望を叶えたいと思うでしょう。

しかし、自分のそのような気持ちに無自覚でいると詐欺に

合い易くなります。

結婚したいという気持が上滑りし出すと無理に自分と合わない人と

付き合ったりして自分自身で自分を騙したりすることもあります。

人には様々な好みや願いがあって当然で、素直になれば、それを

分かち合いたいのも当たり前なのです。

では、表立って言い難い好みはどうすればいいのか?

占星術的には、第12ハウスに向かって思い切り行動することです。

表現の意味を説明します。

表立って表現し難いことは、無自覚であるほど第12ハウスに

ありますから、実感し難い願いに対して強い気持ちを持って

振り抜く(考え過ぎずに行動)のです。

ここで失敗したらとか、損したらとか、傷付いたら?とか

考え出すと手を出せなくなります。

良い意味で無心になれれば、このような不安とは、適切な

距離が出来ます。

このような部分は、第12ハウスという闇の中にいます。

人のほとんどは無意識ですから、自覚した様々な感情を

過度に気にする必要はありません。

穏やかな感情でも、強い感情でも、そのまま

全力を込めるのです。

突き抜けなくては、必要な感覚に触れられません。

突き抜けるために全力を出すのです。

何かに触るような手応えがあれば、自分の中(現実)に

持ち帰ることが出来ます。

それを現実に反映させることが出来れば、報われ易くなります。

肯定的ではない好み程、迂闊に実行すれば大変なことになります。

元一流のスポーツ選手が、万引きの常習者になってしまった

ケースがあります。

占星術的に言えば、第12ハウスの使い方を知らないばかりに、

自分という存在の全部が第12ハウスに入ってしまって

出られなくなっているのかも知れません。

どんな人のバースチャートにも第12ハウスはありますが、あまり

見向きされないハウスです。

しかし、ここには、無限の豊かさや普通では癒せないものを

立て直す力が眠っています。

使い方次第なのです。

無自覚に吸い込まれると閉じ込められて出られなくなってしまいます。

意思を持って入り、第1ハウスに突き抜けていかなければなりません。

そうすることで初めて、扱い難い好みが新しい資質に加わります。

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