金星星座から読む無償の愛の正体

Aさんは、就職に関して社会科見学だったと

言うのが、口癖でした。

あくまでも本人の弁ですが、仕事に関しては

要所は締めますが、さぼることが多かったそうです。

本気になると上手くいかないというか、本気に

なる時は、ケンカする時だけだったそうです。

熱くなるタイプなのに、まるで他人事みたいな

態度で仕事に臨んでいたような口ぶりです。

母子手帳を確認してもらってホロスコープを

作ってみると、第6ハウスに金星があります。

つまりAさんにとって、仕事は娯楽だったのです。

金星があるハウスは楽しみごとです。

ちなみにAさんの金星は、第7ハウスにも影響を

及ぼすような位置にあるので、パートナーの選択に

関しても流れ重視で無理をしなかったそうです。

Aさんは、他にも重要なハウスが金星のある

第6ハウスに流れ込むような形になっていて

無理して頑張ってもろくなことにならない

キャラクターであることが窺えます。

社会的な面と個人的な部分は、内と外と言うか

表と裏のセットのようになって存在していますが、

Aさんは、第6ハウスの反対側の第12ハウスに

沢山の天体が集まっているので、とことん

無理がきかないタイプということになります。

そもそもですが、金星は、楽しむための意識です。

恋愛運を見る時に金星を使いますが、金星は、愛され方の

好みであって、能動的に愛する姿勢を表すものでは、

ありません。

ですから、自分自身が恋人やパートナーを能動的に

愛するために、恋人やパートナーの金星を知ることは、

意味がありますが、自分自身が愛する時には、実は、

様々な天体を使っています。

ですから、ある程度、無理して相手に合わせることは、

可能になります。

しかし太陽や月や土星といったキャラクターの軸から

外れるほど疲れますし、実行力を表す火星と合わない場合も

何かと面倒くさい感じになります。

第6ハウス金星の記事から、始まりましたが、実は、愛なんて、

能動的に愛する側に立てばいくらでも可能になります。

ただ、自分自身も愛される存在でもありますから、返って来る

ものが無ければ、心身ともに疲れ果ててしまいます。

不幸な親子関係の中で成長すると一方的に搾取されるだけの愛を

無償の愛と呼ぶようになります。

生身の人間が日常的に無償の愛を提供することは、奴隷と同じです。

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