彼の途切れたイマジネーションの続き

以前、壮大な過去のイマジネーションを見せられました。

そのイマジネーションには、未来がなかったのです。

ですから、未来に関するものは、ないのだと思っていました。

過去のイマジネーションを見せられた数ヶ月後に、ある人物が

撃たれました。

そのことで、やっとイマジネーションの意味がおぼろげにですが、

どのような意図を持つものであったのか、理解出来てきました。

それをより理解するために不可解な死を通して彼や彼女や娘の

物語のカードを読み始めました。

それから少しずつ断片的に彼は、再び語り始めました。

イマジネーションをカードを通して適切に言語化することは、

なかなか難しい作業ですが、何度でも修正を加えながら

読んでいこうと思います。

彼は、途切れたイマジネーションの続きを語り続ける。

処理仕切れないものを20年延長したということは、

彼らは、後20年間くらい、私たちが愛した国が持てば

良いと考えているのだ。

もう子供たちを増やす必要はないし、そもそも安全な

環境を与えるかのように見せる必要もないのだ。

完全に利用価値がなくなるまで消費していくだけだ。

けっこう働いてくれたが、知り過ぎたし、僅かながら

愛国心を捨て切れないところがあった上に返り咲こうと

したから、今の人形に変えてみたが、実に素早く対応

していると、現在の人形を高く評価している。

彼らは、我々が愛した国が機能している間に60年以上も

前の化石のような機材を絞り取ったお金で買わせようと

している。

後は、刈り取るだけだから何も媚びる必要はない、ただ

粛々と言われた通りに仕事を進めさせている。

どちらにしても、もう未来は、ないのだから、何も与える

必要はないし、与える振りをする手間も不要だと考えている。

我々が愛した国は、既に30年前から逆回転させられている。

我々が愛した人たちは、限りなく少なくなった方が好都合なのだ。

最終的に誰もいなくなれば、大きな孤島として世界中の処分場に

すれば良いと本気で考えている。

僅かに生き残った我々が愛した国の人たちを処分場で働かせる

つもりなのだ。

そして全てが不治の病で死に耐えたら、各地から囚人を送り込んで

働かせようとしている。

20年間という期限で我々が愛した国の中枢機能が止まる。

何故なら、今、世界中のどこを見渡しても、処理することが

出来ない技術が破裂するからだ。

彼らは、破裂を望んでいる。

稼ぐだけ稼がし、貢ぐだけ貢がせたら、後は、世界中の処分出来ない

ものを我々が愛した国に捨てようとしている。

もう直ぐ我々が愛した国の賞味期限が終わろうとしている。

我々が愛した人たちから、更に搾り取って、どこにも辿り着かない

物体やいつ落ちてくるか分からない年代ものの不良在庫をどれだけ

処分させることが出来るか計算している。

我々が愛した国の子供たちが、これから、どれだけ生きていられるかは、

少なくとも最も古い技術の管理次第だと本気で彼らは、考えている。

運が良ければ、20年が25年に伸びるかも知れない。

運が悪ければ、10年後かも知れないし、来年かも知れない。

もう誰にも分からないことが次々と決められていく。

そして彼らは、最終処分セールの会場で、少しでも利益を得ようと

イエスしか言わない人形を操り続けている。

イマジネーションを持てとしか、言うことが出来なかったことを

後悔している。

こんな結末になるのであれば、彼らが言い放ったことを、そっくり

そのまま世の中に公表すべきだった。

彼は、本気だったと亡くなった後に気が付いた。

本気で我々が愛した国を世界の最終処分場にしようとしている。

この先の彼のイマジネーションは、あるのだろうか?

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