心の傷が導く愛と自由の優先順位(キロンと天王星のスクエア)

今回の記事で扱っているアスペクトは、キロンと天王星の

スクエアと、月と天王星とキロンの複合アスペクトです。

本文は、ここからです。

恋人やパートナーを通して無意識に怒りが溜まっていく

理由に、自由への侵害、拘束されている感じがあります。

このような感じ方を、どのようなレベルで得ているかは、

ホロスコープによって異なりますが、その一つにキロンと

天王星のハードアスペクトがあります。

自由になりたいのと同時に、そのような状態になることを

恐れています。

まさに怒りの温床です。

今回は、蠍座のキロンと水瓶座の天王星のスクエアについて

書いてみます。

まず、この組み合わせは、サイン(星座)的にかなり大変です。

何が何でも頑固に繋がろうとする蠍座とどうしても離れよう

とする同じく固定サインの水瓶座の組み合わせです。

ただ天王星は、水瓶座の支配星ですから、今回の綱引きは、

自由になりたい衝動が少し勝ると読むことが出来ます。

しかし、このような綱引きにはトランジットの天体が加わる

ことや、恋人やパートナー、親子関係、友人関係の相性でも

バランスが変わりますし、そもそも、このアスペクトを

持っている人の深層心理の中でも49対51の僅差で

どちらかを選ぶことになります。

今回の例であれば、水瓶座の天王星と蠍座のキロンなので、

53対47くらいかも知れませんが、6ポイント差くらい

しかない、とも言えます。

どちらにしても、どちらかが、どちらかの価値に従って前に

進もうとすると、どちらかが立ち塞がるような動きをします。

これでは、怒りが蓄積していくのも当然です。

蠍座のキロンは、深い感情(この中に何らかの傷がある)と向き合う

ことを恐れますから、水瓶座の天王星に従って、それを直視しない、

離れる(水瓶座は、風の元素)ことが多くなるかも知れません。

しかし大なり小なり運気の変わり目には、心の傷が暴れだします。

痛みを無視することに限界を感じるのです。

傷を癒す安全で温かい何かを求めます。

これは、当然のことで、キロンが表す内容は、癒されることで自らが

ヒーラーのような存在になっていくからです。

sponsored link



癒されなければ、いつまでも怖いままです。

成長したと思っても、何度でも同じ場所に引き戻されてしまいます。

もし、このキロンと天王星のスクエアの天王星と月もスクエア

していて、蠍座のキロンと月がコンジャンクションしている場合は、

愛情に関する心の傷が愛されようとして依存的になります。

しかしスクエアとは言え、否、スクエアだからこそ天王星とも

繋がっている月は、時として激しく自由を求めます。

時として、と書きましたが、月と天王星とアスペクトがある

わけですから潜在的には、常に水瓶座的な個性的なことがしたい、

自分自身の価値観を通すためにモラルやルールから逸脱したい

みたいな感情が激しく渦巻いています。

愛されたい気持ちと自分自身の才能を活かしたい(個性を埋もれ

させたくない)衝動が、同じ方向を向いている時は、良いのですが、

運勢の変わり目は、必ず、このバランス内容は、変化します。

ですから、このような複合アスペクト恋愛に向けられれば、一度

別れてしまった後に、また復縁することもあるかもしれませんし、

仕事や趣味であっても一度、本気でやめた後に再び取り組むことも

あります。

ですから、ネイタルのホロスコープに、このようなアスペクトが

あっても、激しい葛藤が生涯続くことはなく、自分自身のバランスが

落ち付くところまで深めれれば、このようなアスペクトを持っている

からこそ、「これだ」と思える仕事や居場所、趣味、パートナーに

巡り合うことが出来ます。

一つ一つに対して全力で試行錯誤をする必要がありますが、自分自身に

とって重要なものに全力を尽くせば、その他の要素も自然と落ち着いて

くるものです。

無意識の怒りを味方にする方法は、どこに書いてあるの?と思われる方へ

プロセスを真摯に歩んでいると自然に優先順位が出来ます。

このような強いスクエア(蠍座の月とキロンのコンジャンクションと

水瓶座天王星のスクエア)は、同じ次元で悩めば不幸続きになります。

解説が適切かどうかは、分かりませんが、愛に関する心の傷(多くの

場合は、母親との葛藤)と自由への希求(月と天王星のスクエア、キロンと

天王星のスクエア)は、異なるフロアに展開させるのです。

そして、それぞれのフロアを階段で繋ぎます。

これが愛です。

具体的な例を上げるとかえって誤解を招くので書きませんが、フロアは、

複数でも構いません。

sponsored link
error: Content is protected !!