母親問題を考える愛情の視点、母親のまなざし(第9ハウス牡羊座から乙女座)

第9ハウス天秤座から魚座は、こちらです。

母親が、傍にいてもいなくても、その人を支える

母親のまなざし(視座)があります。

簡単に言えば、そのような視座に応えるように振舞えば、

褒めてもらえるのです。

それは、自我が未発達だった頃であれば、愛されているように

感じられるものです。

大人になって、自我が出来上がり、母親の言動に疑問を感じる

ような出来事が発生すると母親のまなざし(愛)に疑問を感じる

ようになります。

それは、不幸なことですが、幼児期に母親に求めた自己肯定感

は、幼い自分自身が理想化したものであって、実際の母親と

異なるのは、当然です。

母親も元々は、誰かの娘だったのです。

娘(当事者)から見て母親の言動が喜ばしいものではない

場合の多くは、その母親がよほどの悪人でもない限り、

母親自身の愛のまなざしに対する混乱があります。

混乱していると愛に対して不平不満を言い続けます。

愚痴や悪口の多くは、結婚パートナーに向けられます。

それが出来なければ、虐待に向く場合もあります。

どちらにしても良い顔をしなくて良い相手を見つけ出して

負の感情を捨てます。

そう言った意味で、自分自身の第9ハウスを肯定的に

作り上げていく作業は、とても重要です。

第9ハウスは、学びのハウスです。

第3ハウスとオポジションの関係にあるハウスです。

第3ハウスが実用的な知識を学ぶとしたら、第9ハウスは、

抽象的な知識を学ぶためにあります。

抽象的な知識は、具体性が欠けますから、自分自身のセンスに

ヒットしないとピンと来ないものです。

愛のまなざしが、その源にあります。

抽象的なままでは、扱えませんから、オポジションの

関係にある第3ハウスで自分自身に適した実用的な知識や

コミュニケーションを実際に運用することで母親のまなざし

(愛の視座)を更新します。

更新とは、進歩(オポジション)することです。

こうやって少しずつ現実の母親の不完全な部分から自由に

なっていき、実際の母親の良い部分だけが理解出来るように

なっていきます。

このような視点は、少しずつ伸ばしていくいことで常に愛に

支えられているような感覚を持てるようになります。

仕事のための読書と自分自身のための読書を分けて考える

必要は、このような点にもあるのです。

参考までに以前、簡単に書いた第9ハウス魚座の解説を

貼っておきますが、実際の鑑定では、第9ハウスの中身

だけではなく、母親のまなざしを更新していくために

第3ハウスも併せて読んでいきます。

これらの関係性を、キャラクターの柱である太陽、月、土星が

どのように関わっていくかは、セッション形式で触れていきます。

母親問題の視点で書かれているので、否定的な

表現も含まれています。

第9ハウス牡羊座

第9ハウスが牡羊座の人にとって母親は、

攻撃的で横暴に感じられるかも知れませんが

良く言えば肝っ玉母ちゃんです。

せっかちですからマイペースで行動するタイプの

子供にとっては、先回りされるので

厄介かも知れません。

このタイプの母親のまなざしは、ぐちゃぐちゃ

言わずにさっさとしなさい、ということです。

職場の作業でも、何でも早く片付けようと

する人がいますが、背後に牡羊座の母親の

まなざしを抱えているかも知れません。

思いついた事が消える前に実行しようとする

気質なので、上品な母親であっても

どこかしら慌ただしい雰囲気があります。

このような母親のまなざしに支えられた

第9ハウスが牡羊座の人は、常に何かに

挑戦する姿勢を保つことで元気でいられます。

牡羊座のそのような姿勢の真の目的は

自分探しですが、この場合は母親のまなざしなので

何かに挑戦し続けることで自分のイメージに

触れられれば、自分は、大丈夫と感じられるでしょう。

第9ハウス牡牛座

第9ハウスが牡牛座の人にとって母親は、

とても現実的な母親です。

どの母親のタイプもそうですが、

現実的、実際的な価値観が子供に

印象付けられる時に、更にタイプ分け出来ます。

上品であれば、家の調度品にも一つ一つ

こだわるような、とても落ち着いた母親です。

そうでない場合は、理屈を受け付けず

ひたすら実際的、即物的に物事を

ブルドーザーに片付けていきます。

場合によっては、暴力的ですらあります。

どちらも第9ハウスが牡牛座の人の母親の

まなざしですが、実際の印象は、かなり異なります。

実は牡牛座の母親にある暴力性は、物腰の柔らかい

上品なタイプの母親であっても潜在的にもっていて、

自分の身内や夫の職業のプライドに表れます。

夫の職業について「天下のNTT」と真顔で

言い放つ人がいました。

彼女の旦那さんは、高校卒業後、NTTに

就職し、現在に至ります。

このような暴力性は、実の娘に対して

最大限に発揮されました。

料理や芸術等五感をベースにした趣味を

上品にこなしたりする人も当然にいます。

そのような趣味の仲間の構成にしても

風のサインのような風通しの良いものと

違って、何かしら特有の意識があります。

第9ハウスが牡牛座の人の母親のまなざしは、

落ち着いた中に、そのような激しさを秘めています。

第9ハウスが牡牛座の人は、このような情熱を

秘めて納得がいくまで努力する時に、母親の

まなざしに支えられています。

第9ハウス双子座

暗に母親から競争で勝つことを求められます。

母親が他人と自分を比べ易い性格です。

子供時代であれば、勉強やスポーツで良い成績を

収めることに関心が向くかも知れません。

他人に勝たねばというプレッシャーを感じる

場合もあるでしょう。

しかし落ち込んだ状態から立ち直りたい場合は、

競争路線に復帰することです。

マイペースで頑張っても母親のまなざしは

認めてくれません。

母親のまなざしが肯定しない姿勢は、存在の根拠を

失ってしまった頼りない状態です。

双子座の異性と交際したり、結婚すると

母親のまなざしを追認してくれます。

双子座の友人と交流することもお勧めです。

もちろんキャラクターは太陽サインだけでは

決まりませんから、アセンダントや月、金星、

火星、土星に双子座があった場合でも

相手と仲良く出来れば大丈夫です。

精神的な後押しが期待出来ます。

調子の良い状態、後押しを受けている感覚に

引き戻してくれます。

母親に否定的だと競争がケンカになりますが、

その人が復活するのに必要なものです。

sponsored link



第9ハウス蟹座

とても情緒的な母親から影響を受けます。

優しい母親ですが、信じられる人の考えしか

受け入れられずに合理的判断が出来ません。

表面的には自分を強く主張する母親では

ありませんが、意外なところでエゴを

剥き出しにしてきます。

それが子供にとっては大問題なのですが、

そのことの是非を客観的な視点で

話し合うどころか、ただ受け入れるしかない

という事実に辛い思いをするかも知れません。

母親のそのような部分をどう捉えるか(相性)で

子供の心の育ち方、母親への印象は、

相当異なります。

日頃は優しいのに自分のエゴを通す時の

やり方を卑怯だと感じるか、

いつもは優しいのに時折わがままな主張をして

それを当然だと信じている姿を可愛いと思えるか、

両極端な記述ですが、この両端の範囲の中の

どこかの位置に子供の感じ方は収まるでしょう。

子供はどのような捉え方をしても、

自分自身も親しい人との関係においては、

論理的な理由を受け付けずに主張を

通そうとしたり、受け入れてもらおうと

する姿勢の中に自己肯定感を持つようになります。

このような感覚は素直な形で発揮されないと

偏屈な人になったり、他人を見下すように

なってしまいますから要注意です。

自分自身の太陽サインと母親のまざざしの

相性次第です。

第9ハウス獅子座

第9ハウスが獅子座の場合は、母親から、

ある種の我がままさを引き継ぎます。

同じ兄弟姉妹であっても、特定の子供だけに

自分の感情をぶつけてくるような

母親だったりする場合も多々あります。

主観的な感情を一つの方向に向けるような

態度を母親のまなざしとして、自分の中に

埋め込んでいるので、感情のままに表現する

ような態度を発揮出来ると自分の強さを

感じられます。

周囲に負けてに自分の感情を表現する

という態度を表立って取れない場合は、

毒舌タイプのタレントに憧れたり、

内弁慶になって、テレビ番組等に向かって

毒舌を吐くようなスタイルに陥りがちになるので

太陽サインと照らし合わせてきちんとした

実力をつけないと非常にアンバランスな

人格になり易くなります。

なぜなら第9ハウスが獅子座の人の母親の

まなざしは、自分を中心にした王者のような

態度だからです。

母親は自分の自我を中心に置いて世の中を

見るような態度を植え付けたという

言い方も出来ます。

第9ハウス乙女座

第9ハウスが乙女座の人にとって母親は、

心を開いてくれないどこか余所余所しい

イメージかも知れません。

しかしそれは第三者から見た第9ハウスが

乙女座の人の親子関係であって、本人が感じる

母親は曖昧なことを受け付けない少し

厳しい母親像でしょう。

雰囲気は少し線が細い印象ですが、子供と

向き合うと白黒はっきりとさせたい性格を

全開にして迫ってきます。

ご近所の人には、それなりに礼儀正しくて

簡単に怒ったりわめいたりするような感じでは

ないのに、子供に対しては自分のルールに

反すると「何で?」という姿勢でぐいぐい

迫ってきます。

タイプによっては子供に対してヒステリックに

わめき散らします。

しかし自分の中の揺るがせに出来ない基準が

あるからこそ、その基準に沿ってですが

責任のある行動が出来ます。

第9ハウスが乙女座の人はそのような基準に

従って努力する時に母親のまなざしに

支えられます。

この基準の内側に第9ハウスが乙女座の人の

母親はいますからそこからはみ出すと

心理的に無力になります。

母親のまなざしを失わないためには、与えられた

基準に沿って自分を作り続ける努力が必要です。

sponsored link
error: Content is protected !!