今回、取り上げるアスペクトは、男性の木星と女性の
月がコンジャンクションやトラインの場合ですが
(今回は、木星側の男性の木星がノード軸とスクエア
だった場合を扱っています)、これだけでは、普通と言うか、
取り上げるほどのことではありません。
一応、女性の月と男性の木星のアスペクトを解説すると、
月(女性)は、木星を甘やかします。
それは、月(女性)が、木星(男性)に守られているように
感じるからなのですが、問題は、この守られているという
感じ方が、真実なのか?錯覚なのか?という点です。
この相性のアスペクトの問題点は、真実であろうと、
なかろうと、女性が積極的になれば、そこに愛情関係が
あると幻想を持つことが出来るところです。
それが月と木星の相性の作用だからです。
少し冷静にホロスコープを考えれば、分かることですが、
木星は、世代的な天体とも言えるくらいの公転周期の長さが
ありますから、同級生であれば、かなり高い確率で、この
アスペクトが発生します。
もちろん、かなり高い確率と言うのは、その世代の木星と
アスペクトが出来る特定の月を持った女性に限った場合です。
誰にでも、当てはまる確率の高さでは、ありません。
しかし、更に注意したいのは、別に同級生だけが交際対象では、
ありますから、他の世代の木星にまで目を向けると、案外、
この相性は、発生し易いものになります。
ですから、女性の月が、どのようなアスペクトを持っているかとか、
ハウスだとかが、大切になります。
しかし、それ以上に、男性側が持つ木星のアスペクトやハウスが
重要になります。
サインも相性の性質を知る上では、大切になります。
かなり、前置きが長くなりましたが、今回、取り上げたいのは、
男性側の木星がノード軸(ドラゴンヘッドとドラゴンテイル)と
スクエアを持っている場合です。
簡易的な相性占いは、まるでおみくじのように、僅かな部分だけを
切り取って解説しますが、実際は、それぞれの天体や感受点は、
複数のアスペクトを持っています。
これが、相性占い通りのならない理由です。
女性の月と男性の木星が、コンジャンクションやトラインであれば、
男性が大切にしてくれるみたいな解説もあるかも知れませんが、
少し真面目に考えると、それほど簡単なことではないことが
理解出来ます。
これに、その時々のトランジットや進行の天体が関わってくる
のですから、けっこう、変化が生まれます。
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木星側の男性の木星がノード軸とスクエアだった場合
先に「それは、月(女性)が、木星(男性)に守られているように
感じるからなのですが、問題は、この守られているという
感じ方が、真実なのか?錯覚なのか?という点です。」
と書きましたが、木星とノード軸のスクエアは、この判断に
大きな影響を持ちます。
このアスペクトは、もし、男性が行っていることが明るみに
なれば、周囲の人たちは、その男性の評価を下げる可能性が
あることを示しています。
このことと、月側の女性と、どのような関係があるのか?
男性の評価が下がらないように、何らかの協力をしている、
することになる、させられる、と言った感じになります。
自由恋愛であれば、そのフォローに義務は、ありませんから、
良いですが、結婚パートナーになると、女性側のフォローも
義務的に行わなければ、一緒に評価が下がることになります。
言い方を変えれば、木星とノード軸のスクエアは、木星の
拡張する性質が人間関係(ドラゴンヘッド)に休みなく働く
(間断なく、断続的に・・・言葉の意味は、前後で異なりますが、
トランジット、進行の天体、周囲の人との相性の働きかけで
スイッチが入るという意味)ことになります。
木星は、基本的に善意の天体ですが、他の影響によって、自分の
意思とは、別に拡大していくことで、どうしても真実からは、
遠ざかってしまいます。
このような状態は、様々なリスクを孕みますし、何よりも周囲の
人たちに対して良い状態を印象付けることが優先されることで、
男性自身が何らかの種類の自己疎外感(自己評価が低くなる、
他人の評価に依存する)に捉われる可能性があります。
このような循環の手伝いをさせられる可能性があるのが、今回
取り上げている女性が男性を甘やかす相性です。
このような相性が二人にとって社会的な利益を生むのであれば、
このような相性も否定されるべきではないと思いますし、ホロス
コープを全体的に見た場合は、更に異なる部分もあるでしょうから、
慎重に見極めたい相性の一つです。