親子関係からもたらされるものがキャパシティーを超えた時に楽になる占星術・

月と冥王星のハードアスペクトは、月に対して何らかの大きな

プレッシャーが、かかる他の配置にも共通するものがあります。

それは生育環境から与えられるプレッシャーやストレスを

自分自身でコントロール出来ないということです。

しかし、それでは不愉快ですから自分自身が持っている能力を

利用して何とか穏やかな心理状態を作り出そうと試みます。

この時に頼りになるのは、自分自身が持っている才能ですが、

能力を引き上げ続けることは、どんなに才能があっても

限界があります。

普通は、この限界を受け入れて集団に加わります。

個人的な価値観では、ないものを内面化していくことで

問題がすり替えられていきます。

これを妥協と感じると精神的に辛くなります。

自分自身にこだわることを諦めると楽になるのですが、それが

出来ない事情があるからこそ生き辛くなります。

ホロスコープ全体を読んでこの事情を理解していきます。

生きるためにぎりぎり働いていた心理機能(占星術的には、月)が

圧迫を受けていると他人に巻き込まれていくこと(他人を受け

入れることを、巻き込まれると感じます)は、僅かに残された

自分自身を支えるリアリティーを失うことになります。

ですから、生き辛さを抱えている場合ほど個人的な才能に

依存したくなります。

これは決して悪いことではありませんが、ここから様々な

悲喜劇が始まります。

自分自身が譲れない何らかの事情と現実を才能で折り合いを

つけようとして試行錯誤が始まるのです。

同調圧力をかける側からすれば納得出来ない動きでしょう。

簡単に言えば、生意気に見える可能性があります。

それはともかくとして才能を支える身体や心と同時に、やはり

一定の落ち着いた環境が必要です。

しかしそれよりも更に見落としていけないものがあります。

自分自身が持っている熱い感情です。

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月に関する占星術記事では、リアリティーとして書いてきたものです。

これを才能に依存させないことです。

熱い感情と才能は、まったく別のものです。

ここで書く熱い感情とは、頑張ることでも怒ることでもありません。

何もしなくても自然と動く本質的な自分自身です。

これは意志力を使わなくても自分自身の自我とは別の生き物のように

勝手に生きているようなものです。

努力と一切関係が自分自身です。

これが無視され続けると悪い意味で「念」と表現されるような

代物になります。

これが勝手に暴れ出すと病気(様々な心身の不具合)になります。

これを味方に付けるとピンチな時でも何とか切り抜けられる

可能性が上昇します。

これ(ある種の高揚感)を感じるために何かを摂取したり、異様な

儀式めいたこと(虐待、イジメ等含む)を行わないことです。

これは、可能な限りフラットな精神状態で感じられる熱いものです。

魂と表現しても、心でも気持ちでも何でも良いですが、自然と動き出す

自分自身です。

ですから熱さよりも「確かなもの」として感じられるかも知れません。

この感覚は、サイン(星座)によって異なるでしょう。

それをしっかりと見つめて尊重して努力していくと、生き辛い環境に

生まれても何とか生きていて良かったという状態になっていきます。

見失わないだけでも大変なものです。

しかし、辛い環境で生きてきた人ほど同調圧力の強い環境となかなか

縁が切れません。

そのような環境から飛び出して無意識に「熱い感情」や「確かなもの」を

探しに行っても、それに対して自我が無理して頑張っている時、背伸び

している時に感じられる疾走感と、それそのものを、いつの間にか

勘違いして、その高揚感が途切れた時に何もかも終わってしまいます。

そして再び同調圧力の世界に戻るように吸い込まれていきます。

これには何歳であっても死を意識するような挫折を感じます。

生き辛い環境に生まれ落ちた人は、そもそも自分自身を放棄しないと

いけないような限界付近を常に生きているので心理的な余裕が、

元々ありません。

能動的であればトラブルやアクシデントで命を落とすことも

多々あります。

そこに至るまでには、沢山のピンチがあるでしょう。

疾走する感覚は、危険です。

身体を持っている間は浮遊する感じを懐かしむ必要は、ありません。

自分自身にとって確かなものを類推するいくつかのホロスコープ上の

ポイントがありますが、それを取り上げるとそれだけで答えになると

思う人がいます。

しかし、そのようなものが、いくつかあっても、適切な環境が

なければ楽しく生きることは、難しくなります。

自分自身のホロスコープも何らかの形で刺激が与えられなければ

どれが動き出すか分からないのです。

ですから敢えて答えみたいなものがあるとすれば相性の良い人を

大切にすることです。

しかしどんなに相性が良くても100パーセント相性が良いことは

ありません。

それを期待しているのは、悪い意味での依存心です。

良い相性は、無限にあります。

今持っている良い相性を見直して育てていくことが大切です。

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