さユりさんが、亡くなられました。
デビュー曲の三日月は、どんなに辛くてもアイデンティティーを
手に入れることを夢見ている牡羊座のような感じの歌詞の印象を
持ちましたが、どこまでも伸びていこうとする夢を、現実的に、
クロージングさせる土星は、牡羊座の初期度数でした。
自分自身であることを感じたくて、心身のポテンシャル以上に、
さユりさんの気力を引き出そうとしている度数でした。
生まれ時間によっては、月は、水瓶座若しくは、魚座になります。
さユりさんが書いた歌詞で「冷たく体を覆っている氷は自分以外には
溶かせないってこと」という言葉がありますが、このような言葉に
接すると、リアリティーがガラスの向こうにある水瓶座の月のようにも
思えます。
月は、安心感を得るための要素を表しています。
水瓶座の月であれば、自分自身の気持ちを上手く束ねるのに、
けっこう苦労します。
確実なリアリティーを得るのに、苦労します。
月にとってのリアリティーは、人の温かさみたいなものですが、
水瓶座の性質は、それと距離を取ってしまいます。
さユりさんは、歌を創って歌うことで、リアリティーが得られる
という手ごたえを得たからこそ、路上にも出て来たと言えます。
さユりさんの太陽星座は、双子座ですから、スタジオみたいな
閉鎖空間よりも、路上のような喧噪を含んでいた方が、風通し良く
感じられるとも言えます。
今年の9月20日は、上記のような、さユりさんの土星に対して
トランジットのドラゴンヘッドがコンジャンクションでした。
デビュー以来、心身にかけられていたテンションが、さユりさんを
弱らせるような体の抵抗力が落ちていく運勢でした。
ドラゴンヘッド(ノード軸)は、人間関係を読んだりする感受点でも
ありますから、他に心配があったかも知れませんが、病気の悪化や
心身の不調が原因になったと読むことも出来ます。
カードは、アップしませんが、その理由は、少し気がかりです。
今年の3月に結婚されたのにお気の毒です。
さユりさんのご冥福をお祈りいたします。