太陽と土星のスクエアとは
占星術において、太陽は「自己」「人生の目的」「アイデンティティ」
を象徴し、土星は「制限」「責任」「権威」を表します。
これらの惑星がスクエア(90度)を形成する場合、二つのエネルギーが
摩擦を生じやすく、困難や試練をもたらす配置とされています。
特に、このアスペクトが父親との関係に与える影響は、深刻なものに
なることが多い傾向があります。
この傾向は、恋愛において大きな影響を持ちます。
太陽と土星のスクエアについて、知っていると、このアスペクトを
持った男性の動機(言い方を変えれば、気持ち)を理解し易くなります。
父親との関係における葛藤
太陽は通常、人生の中で父親や男性的な権威者を象徴します。
一方、土星は父親や社会的な規範、抑圧を示すため、太陽と土星の
スクエアは「父親との葛藤」を暗示する強いアスペクトです。
以下のような影響がよく見られます。
1. 厳格な父親像
太陽土星スクエアの持ち主は、その子供にとっては、厳格で要求の
多い父親のもとで育つことがあります。
これは、同じ、兄弟姉妹であっても、太陽と土星のスクエアを
持っている人だけに現れる傾向ですから、父親特有のキャラクター
とは、別になるとも言えます。
太陽と土星のスクエアを持つ人にとっての父親は、愛情を表現する
よりも、その子供にだけ、何らかの特殊な責任や義務や理解を強要
する傾向があります。
このため、子どもは「認められたい」という気持ちと「十分ではない」
という感覚との間で揺れ動くことが多いです。
言い方を変えれば、憎悪に転換され易いものになります。
2. 自己肯定感の低下
父親との関係が厳しい場合、自分の価値を認めることが難しくなります。
父親からの否定的な言葉や態度が、自己肯定感の低さや劣等感を引き
起こす要因になります。
「自分は何をやっても、なかなか認められない」という思い込みを
抱きやすく、これが自己実現の障壁となる傾向があります。
これは、無意識に父親の要望に応えようとする姿勢が身に付いて
しまっているから起こり得る傾向なので、人生の途中で、自分自身の
適正があることに取り組み始めて人生が楽しくなっても、目指している
先は、土星であるということと大いに関係があります。
3. 過剰な責任感
土星は「責任」を象徴するため、太陽とのスクエアを持つ人は幼少期から
多くの責任を背負わされることがあります。
これは、父親との関係性が、子供にとって、不要に思える価値を押しつけて
くることを意味しています。
一応、父親からの期待に応えようと努力したり、その家庭で生き残るために
最低の努力をするものの、そのプレッシャーが重くのしかかり、常にストレスを
感じる傾向があります。
克服への道
しかし、太陽土星スクエアの葛藤は、必ずしも否定的な影響だけをもたらす
わけではありません。
このアスペクトを克服することで、大きな成長と成熟を得ることができます。
以下のポイントが鍵となります:
1. 自己認識と自立
自分の価値を外部の承認に依存せず、内面的な強さを育める可能性があります。
内容については、太陽サインを調べて下さい。
自分の限界を受け入れつつも、努力を続けることで、土星の試練を乗り越える
ことができますが、最終的には、土星期(56歳から70歳)まで要するような
取り組みになります。
2. 父親との和解
父親との関係を見つめ直し、理解しようとする姿勢が大切です。
父親もまた、自分自身の制約や期待の中で生きていることを理解することで、
和解や許しを自分自身の中に築くことで、生きることが早く楽になります。
3. 責任感を適切に管理する
過剰な責任感をコントロールし、必要な時には自分を許すことが重要です。
すべてを完璧にこなそうとしたり、必要以上の責任を背負うのではなく、自分
の限界や常識的な責任の範囲を認識し、現実的な目標や取り組み、人間関係の
在り方を設定することで、負担を軽減できます。
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太陽と土星のスクエアを持った男性は、父親との関係性が、希薄な女性と
上手くいく傾向があります。
お互いの家庭に対する気持を共有することで、出来る絆があります。
まとめ
太陽と土星のスクエアは、父親との葛藤や自己肯定感の低さといった課題を
もたらしますが、これを乗り越えることで強固な自己と確かな人生の土台を
築くことが出来る可能性があります。
このアスペクトは、最初は重荷のように感じられるかもしれませんが、時間を
かけて成熟し、自分の力を最大限に発揮できるようになるための重要なステップ
とも言えるでしょう。