第8ハウスと火星が示す「自分らしく生きる力」 ─ 内なるエネルギーを正しく活かすには

1. 環境に適応する資質の取り出し方
ネイタルのホロスコープとは、個人が生まれた瞬間の惑星配置を指し、その人の本質や潜在的な資質を表します。
これらの資質は「外側にあるものではなく、内側にあるもの」と定義されています。
適応のメカニズム
無意識的な選択:環境に応じて、内界から必要な資質を無意識に取り出して適応します。
長期間の教育や経験に耐えられるのは、この適応能力があるからかも知れません。
偏り:ホロスコープの配置によって、環境との相性が良い場合と悪い場合があるが、工夫次第である程度適応出来ます。
楽しめるかどうかは個人の満足感で判断することが大切になります。
このプロセスが正常に機能するためには、「適切な愛情」が鍵になります。

2. 自己肯定感の「受容」と「否定」
「自己を受け入れる感覚のある自己肯定感」と「本当の自分を受け入れない自己肯定の危険性」の二面性を指摘。
本当の自己肯定とは、なんでしょうか?
ネイタルのホロスコープに基づいた資質をスムーズに活かせる状態かも知れませんし、環境と調和しつつ自分の本質を押し殺さずに活かすことが出来る状態かも知れません。
間違った自己肯定の危険性
外部評価のために自己犠牲的に自分を押し殺すことは、本質を偽ることになります。
無意識の適応能力を損なうリスク。
理屈で考えすぎると、スパッと決めつけてしまい、重要な内面的調整が失われるます。
考える自分だけでなく、無意識の自分の働きを尊重することも重要なポイントになります。

3. 個性の顕在化のプロセス
ネイタルのホロスコープは外部にあるのではなく、内界にあります。それが、様々な影響を受けながら外界に表現されます。個人の成長は、無意識の選択を通じて必要な資質を取り出し、環境に適応することで個性が形成されます。つまり、最初から明確な個性があるわけではなく、環境と対話しながら徐々に形作られる言って良いかも知れません。ここで重要なのは「考える自分」だけではなく、「無意識に選択する自分」が存在することを理解することになります。第4、8、12ハウスで読むことが出来るような資質も含まれています。これにより、適応しながらも「自分自身を犠牲にしない」バランスが生まれ易くなります。

4. 適応と愛情の関係
適応の能力は「愛情があること」でより良く機能します。
適切な愛情が欠如すると、環境に適応する能力が上手く発達しません。
幼児期からの愛情の不足は、この適応力の発育を妨げる傾向があります。
自分を大切にする感覚が持てないと、本来持っているべき資質が機能しないと言えるでしょう。これは単なる理性の問題ではなく、深い根本的な問題となります。「自分を大切にできない」悩みは、意識的な自己肯定感では解決しづらい問題になります。根本的な愛情の問題にアプローチする必要があるかも知れません。

5. 第8ハウスと火星の関係
第8ハウスとは、「変容」「深い絆」「共有財産」「無意識の力」などを象徴する領域になります。「自己を受け入れる感覚」や「愛情」を取り戻すために、第8ハウスを活用することも一つのアプローチになります。これは一人で行うのが難しいため、他者との関係性の中で取り組むことが重要になります。
火星の役割
火星は「行動」「エネルギー」「衝動」を象徴します。
愛情に問題があると、火星のエネルギーが暴走したり、正しく発揮されなかったりします。
愛情に問題がない場合、火星はスムーズに機能し易い傾向が育ちます。火星が正しく機能するためには、愛情の問題が解決されていることが前提となるかも知れません。

6. セレスを通じた愛情の取り組み
セレス(Ceres)は「育み」「養育」「受容的な愛」を象徴する小惑星になります。
自己のエネルギーと交換しながら愛情を育てることが、適応能力を取り戻すカギになります。
つまり、「環境に適応する資質を取り出す働き」を正常にするには、セレス的な「自分を優しく育てるプロセス」が必要と言えます。
まとめ
環境に適応する能力(資質を取り出す働き)は、無意識に環境と対話するプロセスの中で発揮されます。
「正しい自己肯定」と「間違った自己肯定」の違いは、環境に適応する際に適切に自己犠牲をするかどうかにあるでしょう。
個性は、環境と対話しながら形成されるもの。最初から固定されたものではありません。
この適応能力の土台は「愛情」によって支えられています。
愛情が欠如すると、資質をうまく発揮できなくなる可能性があります。
火星のエネルギーの扱いにも影響を与える可能性があります。
この課題に取り組むためには、第8ハウスやセレスの働きを意識すると改善される可能性があります。

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