「女教皇」は、恋愛のカードとしては感情的な高まりよりも、理性的な関係、試練、または秘密を象徴することが多く、状況によっては「狭き門」としての難しさが伴う恋愛を示唆します。
恋愛のステージ別にみる女教皇の意味
① 片思いの場合:慎重で距離がある恋
相手が自分の気持ちに気づいていない、または慎重な態度をとっている可能性が高いでしょう。
女教皇の持つ「沈黙」「秘密」のイメージから、相手が好意を隠しているか、心を開いていないことを示唆しています。
知的な会話や共通の価値観が重要
「感情的なアプローチ」よりも、「知的なアプローチ」が求められます。
例えば、本や映画、哲学、精神的なテーマについて話すことで距離が縮まるかも知れません。
プラトニックな関係になり易い傾向があります。
恋愛に進展するまで時間がかかる可能性が高い傾向があります。
すぐに結果を求めると、逆効果になる可能性があります。
アドバイス
積極的にアプローチするよりも、時間をかけて信頼を築くことが重要になります。
相手が受け身の場合、自分も冷静に見守る姿勢を持つことがポイントになります。
② 両思い・恋人関係の場合:成熟した関係、または冷静な距離感
お互いに精神的なつながりが強く、表に出るような情熱的な関係性ではないでしょう。
女教皇は、「感情のコントロール」「理性」を象徴するため、短期的な熱狂ではなく、安定した関係が築ける可能性があります。
恋人の一方が冷静で、あまり感情を表に出さない可能性があります。
例えば、相手が論理的なタイプで、情熱的な愛情表現が少ないかも知れません。
物理的な距離、または精神的な距離があることを示す場合もあります。
遠距離恋愛、または仕事や学問に集中している時期等が示唆されています。
結婚や将来についての考え方が慎重であるとも読むことが出来ます。
今すぐに結婚や次のステップへ進むより、慎重に準備する必要があるかも知れません。
アドバイス
感情だけでなく、精神的なつながりを意識することが大切になります。
相手が感情表現に乏しいなら、その人の価値観を尊重して受け入れる必要があるかも知れません。
③ 別れ・復縁の問題が絡む場合:試練、距離、または未解決の問題
冷静に判断すべき時期を示しています
感情的に「復縁したい!」と思っていても、女教皇は「一度立ち止まり、冷静に考えること」を勧めていると読むことが出来ます。
相手が自分の気持ちを整理している可能性があります。
女教皇は「沈黙」や「思索」を象徴するため、相手はまだ答えを出していない可能性があります。
秘密や隠し事が関係していると読むことも出来ます。
相手が本音を言わない、または何か重要なことを隠している可能性があります。
精神的な成長を促す別れ
女教皇が出た場合、別れが単なる喪失ではなく、精神的な学びや成長の機会となることも多い傾向があります。
アドバイス
焦って結論を出さず、自分と向き合う時間を持つことが大切になります。
相手の気持ちがはっきりしない場合、無理に迫らず、時間をかけると良いかも知れません。
逆位置(リバース)の場合
逆位置で出た場合、次のような問題がある可能性があります。
曖昧な関係、進展しない恋愛
女教皇の「理性」が強く働きすぎて、感情がフリーズしがちな傾向があります。
一方が何らかの理由(トラウマ等)「傷つきたくない」と思いすぎて、関係が進まないかも知れません。
秘密や隠し事が関係している恋愛
不倫、三角関係、相手に隠し事があるかも知れません。
何か重要な情報を知らされていない可能性があります。
相手が冷たくなりすぎている
もともと理性的な関係だったものが過剰になり、距離が出来過ぎてしまったかも知れません。
アドバイス(逆位置の場合)
相手の本音を、何らかの方法で確認した方が良いでしょう。
知的すぎるアプローチだけではなく、感情に訴えるアプローチも含めて考えることもありかも知れません。
女教皇の恋愛テーマを「狭き門」として考える場合
女教皇のカードが恋愛に出たとき、「狭き門」というキーワードは非常に重要になります。
この門をくぐるには、「時間」「知恵」「精神的な成長」が必要になります。言い方を変えれば、この三つを上手く扱えれば、何とかなるという意味になります。
一時的な情熱ではなく、深い精神的なつながりが求められます。
相手に急かすのではなく、忍耐と理解が鍵になります。
結果を焦ると門は閉ざされるが、誠実に向き合えば突破の可能性もあります。
まとめ
恋愛タロットで女教皇を得た場合、次のように解釈できます。
慎重な恋愛 → すぐに進展しないが、精神的なつながりが深まる可能性があります。
プラトニックな関係 → すぐに身体的な関係にならず、時間をかけて進めることがコツになります。
距離がある恋 → 遠距離恋愛、または精神的な距離を感じる傾向があります。
試練のある恋 → 二人の価値観が試されていると読むことも出来ます。
秘密や隠し事が関係する場合も → 不倫、三角関係、または隠された事情がある可能性があります。
「狭き門」としての解釈を考えると、女教皇が出た恋愛は、簡単に成就するものではなく、
「本当にこの人と向き合う覚悟があるのか?」
「この関係を深めるために、精神的な成長が必要ではないか?」
と問われることになります。
焦らず、賢く、慎重に進むことで、この門の向こう側にたどり着けるかもしれません。