「今の木村拓哉さんのような役割を美しい人に期待していたのか？」という問いで、
ソードのナイト 正位置を引きました。
ソードのナイトの正位置
期待されたものは、何らかの目的に対して突き進む力と時代を斬る役割だった(ソードのナイトの正位置)と読むことが出来ます。
ソードのナイトの象徴：言葉と意志の矢
ソードのナイトは、人物カードの中でで最も速く、鋭く、真っ直ぐな意志を持つ人物像になります。
彼は、「言葉」「思想」「信念」という目に見えない剣を掲げて、時代の風を裂いて走り抜ける戦士です。
このカードが表すのは、高い知性と理想に基づくマネジメント能力、躊躇のない行動力、使命に向かう覚悟、そしてソードのスートですから、分離や妥協という犠牲を引き受ける影の部分もあると読むことが出来ます。
ソードのスートの特殊な性質
役職 機能 キーワード
キング 理念を構想し統治する ビジョン・方針・抽象的トップダウン
クイーン 理念を受容し、内的に計画する 調整・構造化・知的母性・設計図
ナイト 計画を実行し、前線を切り拓く 実行・実践・マネジメント・推進
ペイジ 指示を受けて従事する 労働・体験・観察・育成・職人的従属
これを四元素に掛け合わせることで、
「行動する情熱家ナイト（ワンド）」や「沈黙しつつ秩序を整えるクイーン（水）」など、
占いの中での人物の性質と役割が構造的に理解できるようになるのです。
ソードのスートで見た場合の例
役職 ソード（風）の象徴的機能
キング（風の王） 社会秩序を定める理性。理念としての正義。
クイーン（風の母） 心を排して真実だけを見る知性。内部設計者。倫理の保守者。
ナイト（風の実行者） 理想を抱えて突き進む戦士。葛藤を乗り越えて信念を貫く者。
ペイジ（風の従者） 常に観察し、情報を集め、学びながら剣を持つ準備をする者。
各スートの中に、一つの象徴的な国家や組織があるという視点が重要なポイントになります。
「美しい人」に託された願い
このカードが出たことで、私たちは静かに気づきます。
美しい人には、単なる癒しや共感ではなく、時代を変えるような言葉の力、姿勢、矜持を、
誰かが、期待していたのではないかと読むことが出来ます。
それは、まさに今の木村拓哉さんが担っているようなものかも知れません。木村拓哉さんも、少なくとも広告主や関係者から、何らかの期待があればこその起用でしょう。
ソードのナイトのカードですから、脚光を浴びながらも、他の側面では組織や後輩のために立ち回り、時代の象徴として、何らかの矛盾を引き受けて立つ存在と読むことが出来ます。誤解を招かないように重ねて解説しますが、ソードのスートは、分離することで区別し、意味を生み出し、それをナイトは、マネジメントや運用(ナイト)します。このソードのスートの分離の性質が、何らかの要素を退けるという意味での矛盾が発生します。今の木村拓哉さんであれば、それを受け入れたから正位置と読むことが出来ますし、美しい人に関しては、問いに沿って、誰かが美しい人に期待していたと読むことが出来ます。その結果、ソードのスートが内包する矛盾や妥協を受け入れたか、どうかは、別問題になります。
今回の問いでは、そのような公の矢面に立つ者としての役割(ソードのナイトの正位置)と読むことが出来ます。
美しい人の「物語」タロット占い
「美しい人」は、依頼主と違う剣を持っていたのかも知れません。
タロットは、答えを示すと同時に、静かに問い返してきます。
「あなたが期待していたのは、ソードのナイトとしての姿ですか？
それとも、別の剣を、別のやり方で掲げる人だったのではないですか？」
美しい人はたしかに、透明で、まっすぐで、何かを守ろうとしていたのかも知れません(美しい人のタロット占いは、２千セット以上蓄積の読みの理解)。それは、木村拓哉さんのソードのナイトが仕えるクイーンやキングと、美しい人が望んだクイーンやキングは、異なり、計算された剣ではなく、もっと危うく、もっと純粋で、もっと壊れやすい剣だったのかも知れません。
今の美しい人のソードのクイーン(光)へ
ムショ等の美しい人への期待の中に、何らかの利益に対して、「強くあってほしい」「誘導して欲しい」等々、様々な期待があったと読みました。
でもその期待が、「美しい人自身が仕えたいと望むクイーンやキング」と噛み合わなかったと読みました。今回のソードのナイトのカードは、期待と現実のあいだにある判断が生む分離を、そっと映してくれたのかも知れません。