サビアン度数獅子座11度から20度

獅子座

獅子座11度
大きな樫の木にあるブランコに乗る子どもたち

この度数では、安心できる土台のもとで自由に遊ぶ喜びが描かれている。
大きな樫の木は揺るぎない安定と伝統の象徴、
その枝に吊るされたブランコは、創造性や無邪気な表現の象徴である。
獅子座の自己表現は、ここで恐れや不安から解放され、
守られた環境の中でのびのびと輝きを放ち始める。
この度数は、人生における「遊び」の大切さと、
その裏にある見えない支えへの信頼を象徴している。

獅子座12度
宵の芝でくつろぐ人々

この度数には、穏やかで落ち着いた人間関係と、感情の共有が描かれる。
宵の芝は、日常の喧騒が静まった後のリラックスした時間と場所。
獅子座の情熱はここで少しトーンを落とし、
人とともに在ることの心地よさや、内側からにじみ出るあたたかさに
フォーカスされる。
この度数は、激しく自己主張するのではなく、
自分自身を受け入れ、他者と分かち合う静かな誇りを象徴している。

獅子座13度
年老いた船長が船を港に導く

この度数では、経験に裏打ちされたリーダーシップと、
長い航海の果てに得られる帰着の知恵が描かれている。
年老いた船長は、力強く先導するのではなく、
穏やかに、しかし確実に導く存在である。
獅子座のリーダー性が、ここでは華やかさではなく成熟と信頼に
根ざして発揮される。
この度数は、人を導くとは何かという深いテーマを内包し、
実績と人格の調和を通じた影響力の在り方を象徴している。

獅子座14度
表現の機会を待つ人間の魂

この度数では、内に宿る創造衝動が今か今かと形になる瞬間を
待っている状態が描かれる。
魂は、まだ現実の舞台には出てきていないが、
そこには力強く純粋な自己表現の可能性が充満している。
獅子座の核である「私を生きる」というテーマが、
ここでは準備段階として静かに燃えている。
この度数は、自分の中にあるまだ見ぬ才能や光が、
外へ出る時を見定めている魂の高まりを象徴している。

獅子座15度
山車のパレード

この度数では、ついに内に秘められていた自己が華やかに外へ現れ、
多くの人々の前で披露される瞬間が描かれる。
山車は、地域の精神や伝統、誇りを象徴的にかたちにしたものであり、
それを人々が祝福するという行為は、
獅子座の「見られる喜び」「注目を浴びる誇り」の最高潮を意味する。
この度数は、創造と自己表現が社会と繋がり、
個の輝きが祝祭として肯定される場面を象徴している。

獅子座11度から15度は、
守られた遊びから始まり、くつろぎの共有、成熟した導き、
魂の目覚め、そして華やかな表現の爆発へと至る流れである。
ここで獅子座は、自己の力を内から外へと段階的に発展させ、
自分という存在が世界と交わる歓びと責任を学んでいく。

獅子座16度
嵐の後の陽光

この度数では、混乱や困難を乗り越えた後に訪れる安堵と光明が
象徴されている。
嵐は内外の試練や感情の爆発であり、
その後に差し込む陽光は、希望や再出発の象徴である。
獅子座の情熱や表現力は、しばしば過剰となるが、
その激しさの後に訪れる静けさの中で、
より深く洗練された輝きが生まれる。
この度数は、嵐に耐えた者だけが知る、
魂の再生と落ち着いた自己肯定を象徴している。

獅子座17度
ベストを着ていない聖歌隊

この度数では、形式や装飾にとらわれない真実の表現が描かれる。
ベストを着ていないということは、
決まりや見せかけよりも、純粋な歌声や内面からの響きが重要
であるというメッセージ。
獅子座は注目されることを望むが、
ここでは虚飾を脱ぎ捨てた先にある誠実な自己表現が強調される。
この度数は、自分を飾らずにさらけ出す勇気と、
そのありのままの姿にこそ価値があることを教えてくれる。

獅子座18度
化学の教授

この度数には、深い知性と探究心が描かれている。
創造性を持つ獅子座の中でも、
この度数では情熱を冷静な研究や体系的な知識として表現する
傾向がある。
単なる直感やインスピレーションではなく、
緻密な論理や観察によって世界を理解し、
他者に教えるという使命を持つ人物像が浮かび上がる。
この度数は、内に秘めた創造力を成熟した知識として活かすことで、
真の尊敬を得る道を示している。

獅子座19度
ハウスボートパーティー

この度数では、流動的な環境の中での社交と表現の喜びが描かれる。
水上に浮かぶハウスボートは、安定と変化の狭間にある生活空間。
その上で行われるパーティーは、
変わりゆく状況の中でも自分らしく楽しむ力と、
仲間と分かち合うことで生まれる創造的なエネルギーを象徴する。
この度数は、環境に左右されず、
自由な精神と表現で人生を楽しむ獅子座のしなやかさを示している。

獅子座20度
ズーニー族の太陽の崇拝者

この度数では、太陽という獅子座の支配星に対する根源的な敬意が
描かれている。
ズーニー族の儀式は、自然と宇宙のリズムに調和しようとする
祈りの行為であり、獅子座の中心にある「光の意識」が、
ここでは個人を超えた神聖さへと昇華される。
自己の輝きを個人的な誇りとしてだけでなく、
宇宙の秩序の一部として捉えたとき、
獅子座の力はより高次の愛と創造に変わる。
この度数は、真のリーダーが持つ謙虚さと神聖さを象徴している。

獅子座16度から20度は、
嵐を越えた光、飾らない声、知の尊厳、揺れる中での喜び、
そして太陽への祈りへと向かう流れである。
ここで獅子座は、自我の炎を高く掲げながらも、
それを超えた意味を見出しはじめる。
光を受け、光を放ち、やがて自分自身が太陽の一部であることを
知る旅の中にいる。

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