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これはスピリチュアル記事です。
一つのイメージとして書いています。
本文は、ここからです。
運命の相手
運命の相手は、自覚していてもいなくてもいます。
常にどこからかあなたを呼んでいます。
しかしほとんどの場合は、その声を聞き取ることは出来ません。
何となくそんな気がしても本当に気がする程度で
ちょっとした輪郭を持つこともなかなかないでしょう。
それでも運命の相手は、限られた持ち時間の中で
暗闇に横たわりながらあなたを呼び続けています。
傷口から全ての生きるエネルギーが流れ尽くすまで
あなたを呼び続けています。
その呼び声は、闇の世界にも光の世界にも満遍なく
向けられあなたに届こうとしています。
あなたは、知らない間に運命の相手からこぼれ出す
エネルギーの中を歩いています。
それはまるで真っ暗な地下水路です。
微かに灯る光に照らされて様々な生き物が時折見えます。
それが楽し気なものなのか
悲し気なものなのか
はたまた恐ろし気なものなのかは
人それぞれです。
地下水路の水の量も足首までの人もいれば膝までの人もいます。
水底を蹴って飛びあがらなければ息が出来ない人もいます。
それでも皆、それぞれの地下水路の中を一人で灯りに向かって
歩いていきます。
水路の側道を知った人が灯りと逆の方に歩いていく姿を
見ることがあります。
しかし呼びかけようにも声は出ません。
彼も彼女もただ真っ直ぐ前だけを見ていてあなたに気が付きません。
やがて灯りに近づくとそれは地下水路の出口をふさぐほどの炎でした。
その先には光の世界が広がっています。
あなたは怖くてそこで立ちすくんでしまいます。
多くの人がこの炎の前で同じように立ち止まります。
地下水路の側道を灯りと反対に向かって歩いて人たちは、
この炎を見て引き返して来た人かも知れません。
理由は分かりませんが、炎に飛び込む人たちがいます。
炎の中で何もかも焼かれて何もかも失って踏み出した先に
光の世界が広がっています。
焼かれてしまって本当に裸になった時の姿が真のあなたです。
真の姿になった時に運命の相手に出会えます。
真の姿に相応しい運命の相手が光の世界で待っています。
偽りの世界の方がましだと思うこともあるかも知れません。
揺れる炎の中に何となく真の姿が見えるから地下水路を引き返す人も
いるのかも知れません。
本当のことは誰にも分かりません。