最後に、リリス的幻想の幸福をあげましたが、
これは、ちょっと不思議な幸福です。
現実の楽しみや幸福が薄らいでいるような時に
遠くから聞こえる声のようであったり、
気が付くと温かくふわっととした空気感で
側にいるような、時には、包まれるような
感じです。
元気であれば、気が付かなかったり、
気味悪く思ったりするかも知れませんが、
リリスは、自分が失った幻想です。
自分自身が現実的に生きるために、
切り捨てた幻です。
あなたを思って遠くで泣いているような存在です。
遠くからあなたのことを呼んでいます。
幾つかの心理的な条件が重なると
自分自身も、探しに行きたくなるような
存在でもあるのです。
現実的ではありませんが、リリスとの交流は
微妙な幸福でありながら、
最後のギリギリのところで
優しさや温もりの「感覚」を与えてくれる
不思議なものです。
時と場合によっては、かなりの助けになります。
人によっては、実在する対象のように思えて
探し求める人もいますが、リリス的には、
幻想ですから、自分のイメージの収集という形に
落ち着くことが出来れば、
リリスと交流し易くなりますし、
リリス的幸福の情熱が現実の生活を
支えることもあります。
リリスがどこのハウスにあるかで、関係性や
アプローチは、変わります。