「愛はある」と伝えたい

天王星を個人的に活かす

天王星の様々な働きがありますが、一言で言えば

地域で限定される生き方に普遍性を

持ち込むことです。

人や生き物が一部の地域にやっと適応して、

存在することを可能にしているのに、そこに

普遍性を持ち込むという行為は、革命的であり、

その地域を支配するものや、その習慣に親しんでいる者に

とっては、破壊的ですらあります。

何らかの形で、普遍性の一部を担うということは

それまでの習慣を拒否する姿勢を生み出してしまうのです。

しかし、全ての習慣が正しいわけでも、

善いわけでもありません。

それどころか一部の者に都合が、良いだけで

多くの人々にとっては悪である場合もあります。

特別に改革や革命がなくても、私たちの

ホロスコープの中で天王星は何らかの

働きをしています。

星の構成によては、対社会的に普遍性を

訴える場合もありますが、大抵の場合は

そのように働きかけることはありません。

普遍性の溶け込んで個を失うことが、

常識的には、マイナスだからです。

普通の心境であれば、個人としての幸せを願います。

天王星のもたらす普遍性が100%正しいとして、

宇宙の善意を誰かが担ったとしても、

人は、純粋な普遍性の中に生き続けるには、

気持ちの偏りが多過ぎて、次第に天王星は

去っていきます。

そうすると天王星を担うことで、同化し過ぎた

個人は、死ぬしかありません。

発明や発見、創作のように短いスパンで、

天王星をキャッチするくらいであれば、

個性的とか、悪く見られても変人であるとかの

評価で済みますが、あまりに同化し過ぎると、

変革の後のローカルな環境に適応出来ません。

地域性に対して普遍性を持ち込む瞬間こそ

天王星が宿るからです。

その瞬間とは、人によっては10年単位、

20年単位の場合があるかも知れません。

もちろん、そのような長い間、普遍性を意識

し続けられるのは偉人や天才のみであって、

凡人には無理です。

それでも平等に天王星が働くということは、

それぞれ個人が何らかの普遍性を地域に

持ち込む必要性があるということです。

良い組織や社会は、そのようなシステムを

どこかに有しています。

天王星は、日常レベルでは、「良薬は口に苦し」

程度のことですが、個にとっては、消滅する

ような恐怖があります。

それは、死後、個性をもった魂が普遍的な存在に

吸収されて個としての意識を完全に失うのであれば

全てが無意味である、だからこそ救われると

考えるようなものですが、現代人は、そのような

考え方に救いは見出せない人が多いかも知れません。

海王星がある以上は、意識は吸い込まれても

個人が蓄えたイメージだけは蓄積され続ける

可能性があります。

このようなイメージや意識の中で日常を生きることは

出来ませんが、それでもそのような天体が

私たちに働きかけてくるのですから、月という器を

大切に扱うしかありません。

ある者は、天王星がもたらす普遍性を第12ハウスで

活用するかも知れません。

どのハウスで扱ったとしても、それは、

小さな改革であり、個人に転ずれば

知恵となるものです。

これを活用しない手はありません。

発明、発見を直接的に金銭に替えるだけでなく

間接的に役立てる方法は幾らでもあります。

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