蠍座1度
観光バス
この度数では、個人の視点を一時的に手放して、集団的な視点や流れに
乗ることが描かれる。
観光バスは決められたルートを進み、多くの人と同じ景色を共有する乗り物。
それは、蠍座がこれから向かう「深く関わる」旅の出発点であり、
まずは他者と同じ体験をしながら、共通の土台を築いていく必要性を象徴する。
一体感の中で観察を深める力が、ここにある。
蠍座2度
割れた瓶とこぼれた香水
この度数では、失われたものの中にある本質的な価値に目を向ける
テーマが浮かび上がる。
瓶が割れ、香りが広がるというイメージは、形あるものの喪失と、
そこから解き放たれる本質の匂い、美しさの象徴。
蠍座の感性はここで、喪失や終わりの中にある深い魅力を見出す。
壊れることの意味、不可逆性、そして執着を手放す強さが求められる。
蠍座3度
棟上げ式
この度数では、共同体の中で役割を果たしながら何かを築き上げる
行為が象徴される。
棟上げ式は建物の骨格が完成したことを祝う儀式であり、
目に見える成果と、それを成し遂げた人々の結束がテーマとなる。
蠍座はここで、深い信頼と協力を通じて構造を形づくる力を発揮する。
形に残るものは、内面的な結束の証でもある。
蠍座4度
火のともったろうそくを運ぶ若者
この度数では、希望や情熱といった内的な炎を、他者に伝えようと
する意志が描かれる。
若者の姿は、未熟さを含みつつも純粋で熱意にあふれた心を象徴し、
火を運ぶという行為は、他者に対する使命感や責任を帯びている。
蠍座の本質である「受け継ぎ、深め、継承する力」がここに芽生える。
小さな光であっても、それを守りながら届けようとする覚悟が試される。
蠍座5度
大きな岩場の海岸
この度数では、変化や動揺の中でも揺るがない核のようなものが
描かれている。
海は感情や無意識の象徴であり、岩場はそれに対抗する堅固な存在。
蠍座はここで、情動に飲み込まれることなく、
激しい感情の中にあっても動じない意志や精神的な強さを示す。
深い水に根を張るように、自分の本質に忠実であろうとする姿勢が
浮かび上がる。
蠍座1度から5度は、観察から始まり、喪失を受け入れ、
信頼を築き、情熱を受け継ぎ、精神的な強さへと至る流れ。
この領域では、他者との深い関わりを始める準備が進み、
蠍座の「変容の力」がゆっくりと目を覚まし始めていく。
蠍座6度
ゴールドラッシュ
この度数では、潜在的な価値や欲望が一斉に噴き出す瞬間が描かれる。
ゴールドラッシュは、多くの人々が一攫千金を求めて動き出す
熱狂の象徴であり、
蠍座の内に秘められた情熱や執着心が外に向かって爆発する
タイミングである。
その動きは混沌を伴うが、隠された力を掘り起こす契機にもなる。
欲望の中にある真の価値を見極める目が問われる地点である。
蠍座7度
深海潜水夫
この度数では、表層を離れ、意識の奥深くに潜っていく行為が象徴される。
深海は無意識の領域であり、そこに潜る者は危険と向き合う覚悟を持つ。
蠍座の本質は、浅い理解に留まらず、
本質に触れるためにはリスクを冒してでも奥深くに入っていこうとする
探究心にある。
ここでは、自己や他者の内側にある秘密や真実に触れる力が試される。
蠍座8度
湖面を横切って輝く月
この度数では、感情や無意識の世界に優しく反射する美と、
その静けさの中にある霊的な気づきが描かれている。
湖は感情の深み、月はその上に映る象徴的な光。
蠍座はここで、強さや激しさではなく、
静かに心の奥に届く柔らかな共鳴力を発揮する。
直感的な感受性が研ぎ澄まされ、
心の深層にある微細な動きにも気づく地点である。
蠍座9度
歯科の仕事
この度数では、見えない内部の問題を丁寧に取り扱い、
痛みを癒やすために現実的な作業を行う姿勢が描かれている。
歯は人間の内部にありながら、生きるために欠かせない器官。
蠍座はここで、心理的なケアや、見えない部分の調整を通じて、
他者の生命力や機能を支える役割を果たす。
細部に目を向け、根本的な治癒を目指す力が宿っている。
蠍座10度
親睦夕食会
この度数では、深い関係性の中にある和やかさと、心の
結びつきが描かれる。
夕食を共にすることは、身体的な欲求だけでなく、
感情や信頼を分かち合う行為でもある。
蠍座はここで、表面ではない本音の交流を通して、
安心や忠誠、親密さを深めていく。
ただ集うのではなく、心の奥で繋がること。
それがこの度数の核心である。
蠍座6度から10度は、
秘められた欲望、深層への潜行、静かな共鳴、繊細な治癒、
そして心を通わせる絆へと進む流れ。
ここでは蠍座の力が、内なる深さと他者との結びつきに向かって洗練されていく。
