「愛はある」と伝えたい

サビアン度数牡牛座11度から20度

牡牛座11度
花に水をやる女

この度数では、育むという静かな営みが象徴される。
花とは、命の繊細な象徴であり、美しさや儚さの具現でもある。
水をやるという行為には、見返りを求めない愛と、
日々の手間を惜しまない献身が込められている。
牡牛座が守ろうとするのは、目に見える成果ではなく、
時間のなかでじっくりと開花する「生」の可能性。
ここでは、焦らず、騒がず、ただ「育てる」という祈りが
息づいている。

牡牛座12度
ウィンドウショッピングをする人々

ここでは、人々の眼差しが象徴される。
それは欲望のまなざしであると同時に、
夢を描くまなざしでもある。
ウィンドウの中にあるのは、まだ手にしていない未来。
牡牛座の物質的価値観は、ここで「欲望の予感」へと
広がっていく。
この度数は、他者の持つ世界への憧れや、
社会における役割や立ち位置を探る感覚を育てる。
現実と理想のあわいを歩く人々の姿が、そこにある。

牡牛座13度
荷物を運ぶ男

この度数には、重さを担う覚悟が描かれている。
荷物とは、責任であり、使命であり、時には愛の重さである。
牡牛座は単なる所有者ではない。
それを運び、届け、支える者であるという意志がここにある。
一歩一歩、地に足をつけて進む男の姿は、
与えられたものを引き受ける力と、
それを未来へ運ぶ持続力の象徴。
重さに耐えるとは、生きることに誠実であるということ
なのかも知れない。

牡牛座14度
模索している貝殻と遊ぶ子供

ここでは、遊びのなかにある探求心が象徴される。
子供は、世界のすべてを「遊び」として受け入れる。
貝殻は自然の中に潜む幾何学的な美、
小さくても完結した命のかたち。
牡牛座の感受性が、ここで柔らかく開かれ、
美と意味を無邪気に見出そうとする。
この度数には、「知ること」よりも「感じること」への信頼がある。
遊びの中にこそ、本当の価値は眠っているのかもしれない。

牡牛座15度
マフラーと耳当てをしている人

この度数では、自分を守る知恵が象徴されている。
冷たい風のなかでも、心地よさを見失わない工夫。
マフラーや耳当ては、身体を温めるだけでなく、
心の防寒具でもある。
牡牛座の感性は、現実の厳しさを知っている。
だからこそ、柔らかさと温もりを自らの手で用意する。
ここには、心を凍えさせない術がある。
それは優しさであり、慎重さであり、
寒さの中でもぬくもりを忘れない人間の賢さである。

牡牛座11度から15度は、
育むこと、憧れること、引き受けること、感じること、守ること。
いずれも、物質世界と心の世界の接点に立ち、
牡牛座が「ただ所有する者」から「意味を知る保持者」へと
変わっていくプロセス。
そこには静かな愛と、日々の営みの尊さが息づいている。

牡牛座16度
戦争での勇敢さをたたえるために勲章を授けられた兵士

この度数は、現実の厳しさの中で発揮される勇気と、その社会的承認を
象徴している。
兵士とは、使命のために己を捧げる存在。
そして勲章は、その勇気と犠牲が誰かによって見守られ、評価
されていることの証。
牡牛座は物質と現実を愛する星座だが、この度数では、
その現実の中で培われた「内なる価値」が表彰されている。
耐えたこと、守ったこと、尽くしたこと。
ここでは、生きること自体が、すでにひとつの功績である。

牡牛座17度
剣とたいまつの間の戦い

この度数には、対立する価値観のせめぎあいが描かれている。
剣は力と意志を象徴し、たいまつは光と真理を象徴する。
それは、支配か啓蒙か、実力か信念かという選択でもある。
牡牛座は現実に根ざしたサインだが、ここではより深い価値の
探求が始まっている。
単なる物質の安定を越えて、自分が何のためにそれを保持
するのかが問われる。
現実に拠って立ちながらも、理想の火を消さずにいられるか。
その葛藤こそが、この度数の真の主題である。

牡牛座18度
自然の中で行われる新しい大陸の古代儀式

ここでは、古くて新しい感覚の融合が描かれる。
儀式は過去から受け継がれた神聖な形式であり、
それを新しい大陸で行うことは、伝統の再構築を意味する。
牡牛座の中に眠る「土地への信仰」や「身体性としての知恵」が、
この度数では神話的なかたちで目覚めてくる。
自然と調和し、魂を大地に繋げ、目に見えない価値を形にする行為。
牡牛座の精神が、ここで霊的な深みに触れる。

牡牛座19度
新しく形成される国家の支配者

この度数には、創造された秩序を引き受けるリーダーの姿が描かれる。
新しい国家とは、まだ不安定で混沌としている場所。
そこに秩序と方向性を与える支配者は、力と誠実さを求められる。
牡牛座が持つ現実への責任感が、ここでは極まる。
ただ豊かさを享受するのではなく、それを他者と分かち合い、
共同体のために活用していく意思。
持つ者が支える者へと進化する地点である。

牡牛座20度
雲を作り運び去る風

この度数では、形あるものが風によって動かされる様が象徴されている。
雲は形を持ちつつも常に変化するもの。
風は目に見えないが、力強く、それを運ぶ。
牡牛座は固定宮であり、不動の性質を持つが、
ここではその内側にひそむ「変容への風」が立ち上がる。
自らの世界を固めるだけでなく、
変化を受け入れ、時にその変化を運ぶ力となる。
それは、物質の保持者から、流れを生む媒介者へと向かう兆しでもある。

牡牛座16度から20度は、
評価されること、対立を受け止めること、伝統と結び直すこと、
責任を負うこと、変化を受け入れること。
牡牛座が愛する安定の中にも、静かな変化の兆しが芽吹いていく。
ここでは、物質の安定を超えて、社会や歴史、そして魂とのつながりへと
向かう扉が開かれる。
それは、所有を超えて「価値を託される者」としての牡牛座の姿である。

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