第８ハウス双子座は、第８ハウス的テーマに対して
好奇心が強く働きます。
好奇心は、単なる遊び心から探求心までかなりの幅があります。
第８ハウスは、第８ハウスの基本星座である蠍座や
その支配星である冥王星が表すような死と再生の働きが
自我を通して様々な面で働きます。
死や性的な事柄、金銭の貸し借り心霊等が一般的に言われますが、
自我である太陽星座の在り方を通すことによって、どのような
面に死と再生の働きが表れるかは人それぞれです。
尾崎豊さんは、伝説的なミュージシャンとして有名な方です。
２６歳で亡くなられていますからホロスコープ全体を
生きるには、あまりにも短い生涯でした。
その短い生涯の中で本当に大切にしたかったものは、
第８ハウスの双子座という表面的な扉に隠された
第８ハウスにすっぽりと隠された蟹座です。
蟹座は、繊細で常に愛して欲しいと願う気持ちを
表しています。
亡くなられた年齢を持ちだしたのには、大きな理由があります。
インターセプトされるサイン(星座)は、同時に二つ発生
しますから、尾崎豊さんが本当に手に入れたかったものは
第２ハウスに隠された山羊座も含まれます。
尾崎豊さんの第２ハウスの表面的な性質は、第２ハウスの
カスプである射手座ですが、その中身のほとんどは山羊座であり
その中には金星と火星まであります。
尾崎豊さんは、金星期の年齢で亡くなられてしまいました。
インターセプトされたハウスに天体があると痒いのに
自分自身でかくことが出来ないみたいな不愉快さ、苛立ちみたいな
気持ちが強くなります。
山羊座は、自立や社会的な成功と言ったものです。
火星は、積極的に振る舞う時の行動であり、金星の年齢域は
まさに尾崎豊さんが高校を辞めてプロの歌手を目指して
オーディションに受かり大活躍をしていく期間と重なっていきます。
インターセプトされた第２ハウスに眠る山羊座の内容(社会的成功)と
同時に第８ハウスに隠された蟹座の内容(愛)を大切にしたかった
はずです。
尾崎豊さんのホロスコープには、柔軟サインのグランドクロスがあり
状況は激しく流れ続け、結果的に尾崎豊さん自身が流されてしまった
ような形になってしまいました。
ここからは説明が飛びますが、グランドクロスが負の方向に回り始めた
原因は、恐らく第８ハウスの双子座が持つ契約や対人関係に対する
リスクが引き金になった可能性があります。
しかし、その動機は社会的な成功と愛を求める気持ちがセットに
なったものだったはずです。
第８ハウスの双子座と言ってもインターセプトされることで
その内容は、通常とかなり変わったものになります。
そして更に対抗するハウスの内容も同時に働くので余計に
その中身は分かり難くなります。
このような場合の第８ハウス双子座は、その内容のドレス又は
扉くらいに考えて良いと思います。