タロットカード・カバラ・呪術

タロットカードを大きく分けるとマルセイユ版とウエイト版があります。

この違いの歴史的な背景は、割愛しますが、ウエイト版は、8番目の

正義のカードと11番目の力のカードの順番を入れ替えることで

カバラの生命の樹に寄せることを試みました。

マルセイユ版の8番目は、正義のカードで、ウエイト版の8番目の

カードは、力のカードになります。

マルセイユ版の11番目は、力のカードで、ウエイト版の8番目の

カードは、正義のカードになります。

元々は、タロットカードとユダヤの神秘主義である生命の樹と

直接的な繋がりは、なかったと考えています。

しかしウエイト版が作られた時に、この二つを結び付けたのです。

生命の樹は、いくつかの神秘主義の発想とかなりの類似性があります。

ですから経済的な利害関係の調整を図る時に、これらの神秘主義者同士

ならば理解し合える側面があるかも知れません。

それどころか、根っこは、同じかも知れません。

そうなって来ると単純にマルセイユ版が正当でウエイト版が強引に

改変された結果、間違ったものになったと言えないかも知れないのです。

ただ異なるものになったとは、言えるかも知れません。

生命の樹は、宇宙の樹かも知れません。

スケールが大きい気がしますが、それぞれ個人もそれを分有していると

考えると、占いに使えるでしょう。

この生命の樹は、動き出すために先ず、光と闇に分かれていきます。

運動が開始されることで、バランスは、崩れてしまいますが、それが

現実に生きると言うことでしょう。

この闇の部分を自分自身で背負いたい人は、先ずいないでしょう。

しかし分割されないと運動が始まらないのであれば、光と闇を

分けて、闇は、誰かに背負わす必要があります。

これが呪術だと考えています。

しかし、これは、認識方法の問題であって、支配する側とされる側を

勝手にコントロールするだけのことです。

ですから呪術的思想と言えるでしょう。

もちろん、単なる占いとして活用しても面白いものです。

sponsored link
error: Content is protected !!