憎悪によって成功を手にする特殊な複合アスペクト(消失と覚醒の意識の狭間で)

個人天体を含めたTスクエア(複合アスペクト)を、持っていると

意識が今の自分に埋没させてくれません。

これは、辛いことです。

巻き込まれる個人天体にも、よりますが、月が巻き込まれると、

向上心という言葉で前向きな表現に置き換えられるTスクエアが、

眠らせてくれないといった感じになります。

ましてや、月のアスペクトの相手が冥王星で、スクエアであれば、

定期的に引き裂かれます。

月としては、無意識の中で眠っていたいところを、定期的に、

ズドンとやられるような体験をすることになります。

これは、簡単に言えば、何らかのトラウマみたいなものを作り出して

しまいます。

このような否定を抱えることになります。

ところが、Tスクエアを構成する順番が、月がやじろべえの中心になる

感じで両端が土星と冥王星のオポジションだとすると、安心を感じる

ための月(眠っていたい月)は、守ってくれるはずの土星に否定されます。

起こされてしまいます。

土星としては、起こすこと、月を意識させることで、守っていることに

なりますが、月としては、厳しく感じられます。

分かり易く言えば、ちょっとした虐待にあっている感じになります。

受け入れてもらえないような感じかも知れません。

そのような月が、今度は、冥王星を否定することで、厳し過ぎる土星を

再評価(肯定)することで、向上心が、具体的な成功に繋がっていきます。

天体のコンビネーションとしても、これらの組み合わせは、変わった

価値観の人物を生み出しますが、これが一定のレベルを超えた時に、

周囲から独創的であるという評価を受けます。

その時は、何らかの成功をつかんでいます。

言い方を変えれば、苦しくても何らかの結果を出さなければ、理解を

得ることは、難しいのです。

その難しさは、絶望や憎悪を蓄積させ易くしますが、これを乗り越える

ことが成功の条件であると同時に、それらが魅力に変換されることで、

それまでと評価が変わることでもあります。

そうは言っても、月が冥王星を否定することは、エネルギー的には、

不可能なことです。

それでも、冥王星的なもの(土星は、父親(年長者、権威者)に否定される

と読むことが出来ますが、冥王星は、簡単に言えば、化け物←これを

何と比喩するかは、それぞれですが、圧倒的な存在)を、月が否定する

(スクエア)としたら、憎悪みたいなものしかないでしょう。

そうすることによって、土星(父親・権威者・社会的に目上の存在等)を、

肯定し直すことが出来ます。

その過程、サイクルの中で、小さな成功が積み上がっていき、やがて、

大きな成功になります。

このようなプロセスも、大変と言うか、それなりに、浮き沈みが、

激しいものになります。

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月がプライベートな気持ちを表すとしたら、それは、完全に消失したり、

憎悪、怒り(眠らせてくれない怒り、やすらぎに埋没させてくれない

憎悪)の自覚を繰り返すでしょう。

この時に、憎悪や怒りに身を任せてしまうと、人として道を踏み外し、

何とか持ちこたえている場合は、無気力な状態になります。

このような場合で、Tスクエアが、柔軟宮であれば(統一されない

場合もあります)、状況や相手に合わせようと動くので、余計に不安定

になりますが、決定的に何かを失ったり、破壊したりすることは、

かなり少なくなります。

そのような自分自身を、もどかしく感じたり、弱々しく思うことも

あるかも知れませんが、このような組み合わせのTスクエアの中では、

最も安全と言えます。

逆に自分自身が流され過ぎ、妥協し過ぎているように感じて、それが

フラストレーションになっているでしょう。

それでも土星、冥王星を含む激しいTスクエアですから、強烈な意思が

発揮される時と、気持ちが消失して、一時的に自分自身を感じられなく

なったり、長期的には、引きこもることもあります。

簡単に言えば、土星と冥王星に挟まれた月がショートしてしまうから

なのですが、現実は、そんな単純な問題ではなく、Tスクエアがある

ということは、巡ってくるトランジットや、相性によっては、簡単に

Tスクエアがグランドスクロスを作り出すことになります。

これは、もう背負っているものを活かして、何が何でも何らかの成功を

手に入れることを運命付けられていると言える状態を表していますが、

Tスクエアの柔軟サインであれば、当然、グランドクロスを柔軟サイン

ですから、何かしら方向性を持っていないと、いくらでも、その都度

何処かに転がっていくことにもなりかねません。

それは、力技でコントロールするのではなく、波乱万丈になり易い

落ち着き難い状況を癒すことで、落ち着きが得られ、成功のアスペクト

として(Tスクエア)を活かすことになります。

グランドクロスが発生しても悪い方向に転がらずに意図した方向に

向かう秘訣でもあります。

この癒しの部分は、ホロスコープによって異なるので、割愛します。

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