トカゲの尻尾切りについて考えざる
を得ません。
トカゲの尻尾切りにも大小があって、
ニュースになるような大きなものから
学校や職場で他人の尻拭いを
させられた挙句、責任を負わされたりと
様々なトカゲの尻尾切りがあります。
トカゲは、集団組織です。
目的の明確な集団は、山羊座的ですから、
その組織の価値に対して個人は抑圧的になります。
尻尾は、個人です。
個人は、組織の価値に繋がるために
組織の中での個人の価値を約束
されなければなりません。
組織の中での自分の価値が守られていると
信じて行動することになります。
問題は2点あります。
この価値が守られるには、組織の人間全員が
平等に守られる必要があります。
しかし、組織は縦社会なので、現実において
平等ということはあり得ません。
山羊座的な世界には、必ず上下関係があります。
ところが、尻尾にされてしまうタイプの人は
平等であると信じています。
そして、もう一つは、自分に与えられた役割が
正しいものであると相互に約束される必要が
あります。
しかしながら、この約束は非常に曖昧であって
言語化されたものではありません。
それぞれの価値が平等に扱われ、
組織内の約束が守られれば問題はないのですが、
組織が問題を抱えている状態は、
目的のある組織を山羊座とすれば、
その180度反対に位置する蟹座の要素が
入り込んできた時です。
蟹座は、組織を維持するためには、
犠牲者を選び出しますし、ある意味、
自分が犠牲者になることも厭いません。
これは、蟹座というサインに、そのような
性質があるということであって、
実際に尻尾切りにあった人が、そのように
納得しているということではありません。
冷静に考えれば、組織内は平等でもありませんし、
文書契約で、組織内での相互の価値は
絶対に守られると約束したわけでもありません。
蟹座は犠牲を要求すると書きましたが、
蟹座の支配星は、月です。
犠牲の立場に選ばれないためには、
自分の月を大切にする必要があります。
こまめに自分の月を癒して、可能な限り
快適な状態にしておくのです。
組織は平等でもなく、明確な約束もしていない
という理由は、その内部に所属する人たちに
お互いを牽制し、攻撃する気持ちがある
という事実があるからです。
このような性質に対して、飲み込まれて
しまうのは、月が弱っているからです。