金星という救済

楽しくても幸せでも心が欠けたように感じる状態は、

月に問題があります。

幼少期に、歪になるしかなかった心は、単純に

癒せば良いというものではありません。

この世の中は様々な差異のダイナミズムで

エネルギーを作り出していて、心もまた同じです。

何らかの事情で出来てしまった欠けた部分を

単純に悪として、癒すべきものとして、

埋めてしまえば、その人の根本的なエネルギーは

生まれなくなります。

根本とは、存在すること自体によって生まれる

エネルギーです。

本当の意味での癒しは一生かかって

行われるものです。

根本的な欠落を能力で埋めていく作業です。

協力や手助けもありますが、個人的な欠落は

なかなか他人には見えませんし、自分自身で

少しずつ手応えを感じながら埋めていくことで

救われていくものです。

慣れてくるとその作業は喜びですらあります。

ある程度きちんと埋まってしまえば、合格

ということで、この世での仕事は終わるのかも

知れません。

短所、欠落、損なわれた部分等々、様々な表現の

仕方がありますが、傷を付けられる時期や

傷が生々しい時期は生きることが辛いものです。

その傷をどう正しく埋めていくか、そのためには

その人にあった喜び、楽しみが必要です。

そのための金星です。

死ぬことは癒しにはなりません。

太陽サインという理想から見れば、脇役の

金星ですが、これなくしては長期的には

頑張れない大事なものです。

ある意味、最も現実的な救済です。

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