月と火星のセクスタイルは、異質の元素が
協力し合って、元気な性格の人を作り出しますが、
これもサイン次第ではしんどいことになります。
健康志向で、一見、元気なのに、持病を
抱えている人がいました。
月が乙女座で、火星に蠍座のセクスタイルが
あります。
ソフトアスペクトで何も問題なさそうなのですが、
特殊な月というか、月に負担がかかっている
バースチャートの人なので見過ごせません。
月と冥王星のコンジャンクションです。
月と火星のセクスタイルが元気な性格の人を
作り出すというのは、火星が月を刺激するからです。
言い方を変えれば、火星が月を働かせるのです。
適度に働けば問題はありませんが、この方の
火星蠍座は、２１度でした。
波風の立つような行動で月をストレスの多い
環境に置きます。
それでなくても極端な感情に振り回され易い
乙女座の月を蠍座が好戦的に扱うのです。
月が疲弊するのは目に見えています。
冥王星が月に働きかける時点でかなり
無意識レベルな流れですが、
蠍座の２１度が絡んでくるのも気持ちに
忠実という意味では、現実を無視するような
働きかけです。
普段はぼんやりして、非常事態で目覚める
月みたいなものです。
月のハウス次第で、非日常の場は
異なってくるでしょうが、
そのような場所で生き生きしてくる月なのです。
月は目を表すこともありますが、その人は目に
重大な問題を抱えていました。
月にかかる大きな負担が引き起こしているのかも
知れません。
地球では、反対の性質のものが存在するからこそ
前進力が生まれます。
もし、そのようなものが無ければ、中空に
浮いたような状態になってしまい
現実的に何かしら具体的なものを求めるということに
ならないのです。
冥王星が持ち込む非日常性に馴染んだ月に
反逆的な蠍座が持ち込むエネルギーは
快活さを超えた高揚感を与えます。
この月を普通の意味で癒すということは、
不毛かも知れません。
大変かも知れませんが、月は馴染んでいきますし、
その結果、そのような雰囲気の中で活力が
満たされてくるようになるからです。