もう左脚が動かない。
いや、左腕も動かない。
違う、左半分が動かない。
喉が渇いた。
猛烈に渇きを覚える。
何でも良い、何か水分が欲しい。
俺の左半分よ、動いてくれ。
水が飲みたい。
液体だったら何でも良い。
乾き過ぎて全身が、熱い。
内臓が焼けるようだ。
何かが俺を見つけた。
全身にエネルギーが流れる。
俺は立ち上がった。
バケツみたいなものに顔を突っ込んで飲めるだけ飲んだ。
そして再び意識を失って動けなくなった。
もう体が動かない。
それでも全身を心臓にして呼吸を続けた。
生きたい。
まだみんなと一緒にいたい。
みんなって誰だ。
何だか分からなくなってきた。
誰かが俺の口元に水を流し込もうとしている。
しかし口が動かない。
少し飲み込めたかも知れない。
でももう分からない。
また放置された。
俺は傾いたまま転がっている。
何かが、温かい何かが俺の全身を包んでいるような気がする。
大きな手のひらが俺の全身を包んでいる。
あったかい。
あったかいなぁ。
俺はどんどん浮き上がっていく。
肩甲骨辺りがまるで翼のように羽ばたいた気がした。
俺は自由になった。
1枚目のカード
ソードのキングの逆位置
俺の決断は、間違っていない。
2枚目のカード
ソードの6の逆位置
何か良い考えが浮かぶかも知れない。
3枚目のカード
コインの2の逆位置
偶然に期待しよう。
4枚目のカード
ソードの4の正位置
動けないなら休もうか。
5枚目のカード
吊られた男の正位置
5枚目のカードは、見ているスピリチュアル側の視点になります。
精神だけが辿れる世界を羽ばたいていって
霊的な作用に触れ始めた。
6枚目のカード
カップの4の逆位置
何か大きなものに委ねるべきなのか、抗うべきなのか。
7枚目のカード
ワンドの9の正位置
最後まで自分自身の精神を努力を信じようと思った。