もう一度何かをやり直したい時、極端に言えば
人生をもう一度やり直したいような気持ちの時に
それまでの延長では、挫折する前のような
モチベーションは取り戻せません。
過去の自分に頼って何とか状態を立て直そう
としても、過去と同じモチベーションが無ければ
全てが小手先になってしまって、とてもでは
ありませんが以前の自分を超えることは
出来ません。
それは、本当の意味で挫折を乗り越えられない
ということを意味しています。
それまでに身に付けた経験を生かしながら
尚且つ、もう一度踏み出すためには、
頑張り始めた頃のモチベーション、
正しく言えば生まれて来た時に携えてきた
夢を取り戻す必要があります。
真剣に頑張ってきた人ほど、そんな上手い話は
ないと思うかも知れませんが、本当の
モチベーションはアセンダントを活性化
させることで得られるものです。
例えばアセンダントが天秤座であれば、
美しいものへの憧れを思い出すことです。
天秤座であれば、美しい何かを求めて
生まれてきたはずだったのに、成長するに
つれて意識はMCに集中していきます。
懸命に頑張っている間に、何となく自分を
支えていた原初の命の衝動みたいなものを
忘れていくのです。
アセンダントの持つ勢いが消えるわけでは
ないのですが、MCに関することに意識が
シフトしていくことでアセンダントが
見せる夢を感じ難くなります。
元々これは、意識される類のものでは
ありません。
アセンダントのサインが見せるものは、
魂が見る夢みたいなものです。
これは最大のモチベーションですが、MCと
スクエアであるアセンダントのナチュラルなやる気は、
どこかで挫折するように出来ています。
そうやって魂が抱えて生まれて来た根源的な
夢から覚めます。
これは大人になるということですが、魂が携えてきた
憧れを完全に放棄してしまえば、可能性や
モチベーションは、肉体のみのものになり、
モチベーションを支える土台は、体力の消耗と
回復の落差の幅だけになります。
かと言ってアセンダントの抱えてきた夢が
一度も現実の壁にぶつからずにいれば、
危険な形で着地します。
アセンダントが抱えていた魂の夢から現実の目標への
転換は、表向きは挫折ですが、その裏側にあるものは
本当の愛です。
親の愛、兄弟愛、様々な愛がありますが、この挫折を
意味のあるものする愛は、結婚に繋がって
いくような恋愛です。
結婚という形に正解があるわけではありませんが、
標準的な形としては、そのように言うしか
ありません。
アセンダントの挫折と恋愛は、セットになっています。
アセンダントが携えてきた夢を自覚することは、
自殺予防や、人生に奇跡を起こすことにも
繋がりますが、本当に大切なのは恋愛です。
恋愛から辿り着く本当の愛です。
もちろん、いきなり愛でも構いませんが
どのようなきっかけであれ、プロセスを考慮すれば
恋愛からになってしまいます。
本当の恋愛は、それぞれのアセンダントと
MCのスクエアを背負って、ぶつかり合うものですから、
楽しいだけのものではありません。
それでも愛が様々な扉を開いてくれると信じる
期待感は間違っていません。
ただ魂の見た夢を完全に忘れて現実だけで結婚を
選択すると、様々な不満が鬱積します。