人生の矛盾を調整する火星の働きと使い方

生きることは、矛盾だらけです。

その根本は、エゴ(太陽自我)と自然(月)とも言えます。

月を大切にする生き方も大切ですが、それだけであれば

一生、眠りの中にいるようなものです。

無理、無茶を一切せずに自動的に生きていきます。

そのような状態を生きているとエゴ(太陽自我)は、認めない

可能性があります。

しかし、太陽自我と月は、表裏一体で決して対立的な存在では、

ありません。

現実的に形に持っていくのは、土星です。

この時に手足になって活躍してくれるのが火星意識です。

理想は、太陽自我が描きますが、自分自身の能力や環境等、

現実的な事情を勘案して、自分なりの形(理想の具体化)に

取り組んでくれるのは、火星です。

ここで、様々な矛盾点を現実的に調整していきます。

基本的に、自分自身で活躍しなければなりません。

自分自身の火星の性質を知るには、サイン(星座)を理解することです。

例えば、火星が乙女座であれば、細かく努力を積み重ねることが

性に合っています。

注意点としては、細かい点にこだわり過ぎて何のために取り組んで

いるのか忘れないことです。

何度も初心に戻りながら着実に努力を積み上げていくことです。

このような性質の火星の能力を発揮し易い場は、火星のあるハウスで

読むことが出来ます。

もし火星が第12ハウスであれば、圧倒的な自由を確保することです。

第12ハウスの本質は、現実に拘束されない自由な性質です。

言い方を変えれば、現実に支えられていない場とも言えます。

ですから、お金や力があってやりたい放題するような自由とは、

まったく異なります。

ですから、第12ハウスに火星があるタイプの人は、普通と異なる

意味で注意深くある必要があります。

自分自身がナチュラルに欲する自由には、何の保証もないのです。

しかし、そのような場に火星があれば、そのような自由を侵されると

火星らしい激しい怒りが湧いてきます。

これを自覚しないと意図しないトラブルを起こします。

このトラブルは、簡単に言えば復讐です。

しかも見えない自由を侵されたという、一般的には、理解されない

動機によって形成された怒り(復讐心)です。

そして、この火星がどのような動き方をするかは、人それぞれです。

同じ第12ハウスの火星でもサイン(星座)やその度数が異なる

だけではなく、持っているアスペクトが異なります。

しかも、ほとんどの場合が複数の天体や感受点とアスペクトを

作っています。

複合アスペクトの説明は、長くなりますし、それぞれの天体や感受点の

どれが、その時々のトランジットの影響を受けるかで現れる影響も

まったく変わって来ます。

ですから、説明を簡単にするために金星とコンジャンクション

している金星と家庭すると、趣味や習い事(特に金星乙女座)、

恋愛関係を通して第12ハウスの火星が自由に振る舞おうとします。

その過程で、現実と理想の矛盾を調整する方法を学ぶことになります。

しかし、客観的なことを言えば、生きることに練習はなく、いつも

本番なのです。

この視点で考えると、どの行動も、その人の本気と読むことが出来ます。

ただ無意識なのか、意識的なのかの違いです。

火星をコントロールするためには、意識的であること一択です。

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